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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

スプリント・インターバルトレーニング

約3か月後にフルマラソン初挑戦を予定しているので、それに向けて準備を少しずつ始めているところです。これまで一度に走った最長距離は今年1月の赤羽ハーフマラソンなので、その倍を走るためには脚の筋力と心肺能力の向上が必須ですが、去年と比べて走った距離がそれほど延びているわけでもないので、だんだん不安が募ってきました。

図書館でいろいろ本を借りて読んだ結果、週に20km強のランニングを積み重ねていき、12月下旬あたりに30km走か3時間走をやっておけば大丈夫かな、とは思っています。いつも同じコースを同じように走っても飽きるので、たまには目先を変えた練習も入れてリフレッシュも図ってみます。今日はスプリント・インターバルトレーニングをやってみました。

Tarzanの「君たちはなぜ走るか」というランニング特集で紹介されていたトレーニングで、いろいろやり方はあるようですが、僕が試したのは30秒全力疾走のあと4分休むのを4〜6本繰り返すという方法。持久力の向上には「1時間のペース走とほぼ同じ効力がある」そうです。半分の時間で同程度の効果があるなら、積極的に取り入れていくべきでしょう。

近所の運動公園にきれいなアンツーカーの400mトラックがあって早朝なら誰でも使えるので、アップを兼ねてそこまでジョグ、その後このトレーニングをして、またジョグで帰ります。

このトラックでは腕に覚えのあるらしい仲間たちが談笑しながら颯爽と走っている姿を見かけることが多くて、僕のようなボンクラが邪魔になってはいけないと思い、これまでは外周をちょろっとジョグで回るだけだったのですが、意を決してインターバルトレーニングをやってみました。

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全力疾走で30秒ということは、距離にして200mぐらい。最初の1本はどうということもなく、余裕をもって2本目に入れました。ところで、参考にした文献(上記の雑誌以外にもネットで先達のブログなどを読みました)では間の4分のことを「リカバリー」と呼んだり「レスト」と呼んだりしていますが、具体的には何をするのが正解なのでしょうか。ジョグはきつすぎて無理だったので歩きましたが……。本来はジョグでつなぐべきなのかもしれません。

本数を重ねるごとに失速のタイミングが早くなり、ということは30秒で走れる距離が短くなり、フォームも乱れてきます。カーブがあるからなおさら。でも何とか5本走りました。

トータルの時間はアップとダウンを入れて30分強、直後はそれほどでもなかったけど夕方になっても尻から股関節にかけていつもと違う疲労感が残っています。ということはそれなりに効果はあったのでしょう。もうちょっと研究してみたいと思います。

外食で何を食べるか

昨日に引き続き、食事について書いてみます。

食生活の指針にしているのは、津川友介『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』、それからソネンバーグ『腸科学ーー健康・長生き・ダイエットのための食事法』もその裏付け的に腸内フローラの働きについての記述が多く、説得力を感じます。

ただ、家で食事作りを担当しているのは僕じゃないので、すべてをこれらの書籍に従っているわけではありません。外食の参考にする程度です。炭水化物は蕎麦とか玄米とかの精製していない穀物、タンパク質はできれば魚、次善の策として鳥、というのが上記2冊から得た結論ですが、これがけっこう難しい。これまでは安いのでうどんとか豚丼なんかを好んで食べてましたが、いずれも選択肢から外れてしまったので昼食のレパートリーががらっと変わりました。夏場は蕎麦屋で鴨せいろばかり食べてました。あとはおむすび権米衛で玄米のを選ぶか。全粒粉のパスタの店なんかが会社の近所にあればいいのですが。

それで今日は初めて行く串鐡という店できじ丼を食べたんですが(写真撮っておけばよかった)、すごい鶏そっくりの味がしました。タレは濃厚なもので、焼き鳥丼なんかより豚丼に近い感じ。山椒をかけて食べてみました。

で、後で調べたら「きじ(焼き)丼」と銘打っていても普通は鶏を使うんだとか。めったに見ない食材なのに安いと思ったんですよね……(並が550円、中が600円)

うまかったけど、煙いのに閉口したので、残念ながら同じ店にはもう行かないと思います。

家飲みワイン

唐突ですが、このブログはアラフィフ男性が健康を維持するために日々どんなことをしているのかを記録するブログになりました。ここでいう「健康」には、身体・精神・資産の3つの要素を含みます。ブログでは敬体で記すのが標準のようなので、文体もその方向に改めます。

さて、そういった宣言をしてからの初回でいきなりワインをテーマにするというのは我ながらどうかと思います。「赤ワインは体にいい」という説が流布されたこともありましたが、やっぱり害の方が大きいというのがコンセンサスになっているようですし。とはいえ、これはある意味精神のほうに傾いているのだとご理解いただきたい。

半年ぐらい前に胃腸科の先生と面談したときにアルコール摂取の傾向を問われて、ドヤ顔で「週に2回は休肝日にしています」と答えたのですが、「じゃあそれを反転してみましょうか」とあっさり返された。要するに酒を飲むのは週2回にしろってことです。その場では「はあ……」と答えたものの、ウィークデイに飲みたくなって家で飲む日もあるし、週3回ぐらい飲酒する感じで推移しています。量は多い日でビール中瓶1本というささやかなものです。

それまでほぼ毎日飲んでいたのが、これぐらい減らすと酔いが回るのが速くなります。若い人と外で飲むときにはペースについていけなくなりますが、この年齢だとそれぐらいがいいところなのかもしれません。

で、ワインなんか1回ではとうてい空けられませんから、久しく手を出していなかったのですが、サミットストアのチラシを見て飲んでみたくなりました。

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スペインでよく飲まれているという「ソラス」。テンプラニーリョとカベルネソーヴィニヨンのブレンド。最初は渋みが強く感じられたけど、かなり甘い気がします。本体価格698円でこれはなかなかいい。

https://www.instagram.com/p/BpolP2JBZAl0TmPMd-XSiJLmYAEG3kGD8hIG200/

日本ではサミットでしか手に入らないワイン!

サミットでは以前チリの「イン・サイチュ」(売場でこう表記してあったのに従うけど、「イン・シツ」と表記する人もいて、スペイン語なのだからこっちのほうが正確なんじゃないのかなあ)を売っていて、これも安いのにうまくてびっくりしたものでした。2回か3回買ったかな。そのときほどの感動はなかったけど、そこそこうまい酒が安く手に入るのはうれしいことです。

スルガ銀行の文化施設「クレマチスの丘」

スルガ銀行はどうなってしまうのだろう。6か月の業務停止と業務改善命令という行政処分が出たが、不正の規模が予想以上に大きかったととらえた向きも多かったようだ。我が家ではANAのマイルをためるために給与振込口座にしているので、今後経営が傾いたら影響がないとは言わないが、まあ実害はないだろう。マイル付与のサービスがなくなったらちょっと痛いけど……。

それよりも気になるのが、同行の文化事業の行方だ。中でも、静岡県長泉町で運営している文化施設クレマチスの丘」。スルガ銀行のサイト(会社情報)を見るかぎりでは財団法人なんかを介して運営しているのではなくて直轄事業のように見えるが、どういう金の動きになっているのかはよくわからない。

富士山の麓、愛鷹山の中腹あたりにスルガ平という広大な高級分譲地があり、そこに隣接するミュージアムエリアがクレマチスの丘。三島駅から送迎バスが出ている。スルガ銀行創業者一家の岡野喜一郎氏がフランスの画家ベルナール・ビュフェのファンで、集めた作品を収蔵・展示する美術館を1973年に設立したのが始まり。同時に井上靖文学館も同じ敷地内に開いている。その後、ビュフェが自殺して新しい作品が生まれる可能性がなくなると、今度はイタリア人彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの個人美術館を2002年に開館、さらに2009年にはIZU PHOTO MUSEUMを開館し、レストランなどの施設も整備してきた。

行ってみるとよくわかるように、広々とした敷地、箱根や駿河湾も見渡せて景色もいいし、屋外に展示した彫刻は見て楽しくて子供連れでも安心。日によってはレストランの待ち時間が長くなることがあるかもしれないけど、来館者も東京の美術館に比べたら全然少ないからゆったり過ごせる。なかなかいい場所です。

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写真は2010年に家族で訪れたときのもの。

というわけでお気に入りの場所の一つであったんだけど、広大な土地の購入費用、建物の建設費、作品の購入費、施設の運営費などなど莫大な額になるはずで、こんな施設を何十年も維持できるなんて銀行の経営というのは儲かるんだなあ、と無邪気に考えていた。その儲けがすべて不正によるものというわけではなく、ほとんどは先進的な取り組みを行ってきた結果だと思うので、なんとか経営を立て直してこの施設も維持してほしいものだ。

ベルナール・ビュフェはそんなに好きじゃないんだけどね。

ニーナ・ゲオルゲ『セーヌ川の書店主』

https://www.instagram.com/p/Bo9KIEwgqJHkBrVnPmikyoGkFja8UoEvUSpjRo0/

集英社が新聞に出した広告を見てオンライン書店で買ったのが『セーヌ川の書店主』。訳者があとがきで書いているように、いろんな角度から読める小説で、僕はメロドラマとして楽しんだ。この主人公と僕はほぼ同年代だというところからくる親近感もあったし、80年代の終わりから90年代にかけてよくフランス映画を見ていた頃の空気を懐かしく思い出しながら読んだ。

昔のことを思い出して身をよじらせるような後悔の念にとらわれることは誰しもあることだろうと思うが、この小説の主人公はその特に重いやつに20数年とらわれて生きてきた、セーヌ川に浮かぶ艀の書店を経営する50歳の男性。あるきっかけでその過去の体験に向き合うことになる。そしてそこから始まるロードノヴェル。(版元の紹介ページ

連想したのはクロード・ルルーシュ監督のフランス映画『男と女』。あの映画を見たのは大学生の頃だっただろうか、ダバダバダ、ダバダバダという主題歌だけは知っていて、ベタなメロドラマかと思って軽い気持ちで日比谷シャンテでやっていたニュープリント再上映を見に行ったら、スピード感あふれるインディペンデントでスタイリッシュな映画で感動したものだった。サントラも買った。主人公の夫を演じたピエール・バルーがブラジルで録音したという「サンバ・サラヴァ」もめちゃかっこよかった(ほぼ日刊イトイ新聞にバルーへのインタビューが載っていて、『男と女』の制作エピソードも語っている。あのときの感動がよみがえる)。

『男と女』を連想した理由は雰囲気だけではない。主人公の名前がジャン・ペルデュ、Perduというのは過去分詞で、英語のlostに当たり、『消え去った』といった意味を持つ。ピエール・バルー加藤和彦ら日本のミュージシャンと録音した「ル・ポレン」というアルバムに、Perduというタイトルの曲が収録されているのだ。これは偶然だろうか。

フランスの自由な空気へのあこがれを再燃させてくれた読書体験だった。

ライフログのことを考える

読書記録のためにわりと便利に使っていたMedia Markerがアマゾンの規約違反(?)をきっかけにサービス終了するとのことで、代替サービスを探さなければいけなくなった。
以前hontoのキャンペーンでブクログには登録してあって、メディアマーカーからのインポートもできそうなので第一候補かなと思っているが、読了数や購入数・金額などを月ごと・年ごとに見直したりする機能が見当たらないのが不満だ。使い続けるかどうかはわからない。
日々の記録をつけるアプリやサービスはほかにも使っていて、たとえば家計簿というか資産管理や入出金の記録を付けるのにMoney Forwardを使い、運動の記録を付けるのにRunKeeperを使っている。訪れた場所を記録するSwarmというアプリも入れているが、これはあまり使っていない。
いずれも細かい使い勝手に不満がないわけではないし、メディアマーカーと同様に何かのきっかけでサービス終了という事態に陥ってしまう可能性はどんなサービスにもついてまわる。他のサービスに乗り換える必要が出てくる場合もあるだろう。といったことを考えると、自分でFileMakerなり使って一元管理するというのがいいのではないか。データをサービス業者に完全に預けるのではなく手元で管理し、バックアップはDropBoxを使ってバックアップしておけば一応は安心できる。
とはいうものの、そういうスキルがあるわけではないし、何より今FileMakerを持っていないのでこのために5万なにがしかを払うのも釣り合わない感じだ。どうしたものか。

アレサ・フランクリン死す

15日ごろからフェイクニュースアレサ・フランクリンの訃報が出回っていたが、8月16日に逝去したことが公式に発表された。僕はBBCの速報で、それが現実のものになったことを知った。

ちゃんとアルバムを買って聴いたのは20代半ばぐらいだった。今はなき渋谷WAVEだったと思うが、Lady SoulとAretha Nowをまず買って、その後でYoung, Gifted and Blackを買ったように記憶している。それからしばらくしてRare & Unreleased Recordingsも買ったが、持っているのは結局これだけ。今思えば、代表曲Respectが入っている最初期のI Never Loved a Man the Way I Love Youも買っておけばよかった。

なぜこういう選択になったかは覚えてないけど、Lady Soulは収録曲の(You Make Me Feel Like) A Natural Womanの存在を松浦理英子の作品を通じて知っていたからだったのではないか。冒頭のChain of Foolsも映画『ザ・コミットメンツ』で知っていたかな。 Aretha Nowには「小さな願い」という邦題がついたI Say a Little Prayerが入っている。この歌は、マット・ディロン主演の『最高の恋人』の中で、アナベラ・シオラがカラオケで歌うシーンがあって印象的だった。当時好きだった女の子がアナベラ・シオラにちょっと似ていた。ただ、この歌はアレサの歌というよりディオンヌ・ワーウィックの歌というイメージだけど。

いろんな思い出があるし、それだけではなくて聴くたびに新鮮な感動がある。Young, Gifted and Blackは去年ぐらいに改めて聴き直したらRock Steadyがめちゃグルーヴィーでモダンなので驚き、それ以来しょっちゅう聴いている。

今回、トランプ大統領までが追悼のメッセージを寄せたのは意外だったが、オバマ大統領が寄せたメッセージにはとりわけ感動した。不世出のシンガーだっただけじゃなく、今日にもつながる問題にも積極的に取り組んで後進を勇気づけてきた、偉大な人だったと思う。安らかに。