David Bowie is

今年1月から開かれていた展覧会David Bowie is. 会期終了まで1週間という直前に滑り込むことができた。 中学の時にロックの古典としてZiggy Stardustに触れ、高校ではLet’s Danceのスティーヴィー・レイ・ヴォーンのギターにしびれた自分は熱心なボウイのフ…

ストーナー

新年最初の読書は2015年4月に買ってあって未読だったアメリカの小説『ストーナー』にした。 書かれたのは1965年、著者ジョン・ウィリアムズが亡くなってからは忘れられていた作品が、2006年に復刊されたのをきっかけにヨーロッパを中心にまた読まれるように…

メアリー・カサット展

印象派の女性画家メアリー・カサットの日本での35年ぶりの回顧展が開催された。 6月から9月にかけての横浜美術館での展示を見逃したので、京都国立近代美術館に出張のついでに行って見てきた。こちらも会期は12月4日までで、あとちょうど1週間しかない。まだ…

辞書を使って語彙力をつける

母校の修学旅行生が勤め先に見学に来た。 以前は、会社見学という趣旨から、どういう仕事をしているのかを中心に伝えるべきものだと思っていて、そういう話を組み立てていた(辞書作りの舞台裏)。ここ2年ぐらいで少し考えが変わり、本来の顧客に直に向き合…

presidential hopeful

アメリカ大統領選挙の報道で候補者のことをよく presidential hopeful と呼ぶ。hopeful には形容詞のほかに名詞としての用法もあって、「前途有望な人」などといった意味になるが、候補者に対してそういう前向きな言葉を使うところがなんとなくアメリカらし…

Fly Free

ジャズヴォーカリスト宮崎幸子さんのアルバム、Fly Freeを入手したのは今年2月のこと。 僕はサインもいただいた。 発売からやや時間は経過しているが、素晴らしいアルバムなので改めて称えたい。 ニューヨークと東京で録音されていて、ニューヨーク在住の日…

オスプレイの表記の謎

なんかもうオスプレイの話題はニュースバリューとして小さくなりつつあるような気もするが、気になったことがあったので書いておく。 外来語の表記で原語では「エイ」という二重母音になるものは、なぜか「エー」という長母音に変換するのが慣例となっている…

いろんな業界を別の業界にたとえてみよう

そういうことをやるのが生産的なこととも思えないけど、「ビール醸造士だが質問ある?」の中でビール会社を自動車メーカーにたとえた箇所がおもしろかったので。たいていの寡占業界に応用がきくよね。最初からえらく狭いところにいってしまってどちらの業界…

辞書批評

ちょっと前に話題になった、「Google 辞めました」という記事。その中に、いい辞書とはどういうものかについて触れた箇所があったので引用しておく。 辞書というものは、質が玉石混淆(ぎょくせきこんこう)、つまりピンキリなのだ。悪い辞書というのは、中…

エアライン&エアポート2012

今日発売の週刊東洋経済のエアライン特集、ふだん飛行機にはあまり乗らないから関係ないんだけど興味深く読んだ。海外LCCの動向を扱った記事のうち、サウスウエスト航空についての情報が目を引いた。ビジネス書では必ず出てくるイノベーターだけど、2009年・…

プログレッシブ英和中辞典第5版

入手してから1か月足らず、そんなに引き込んだわけでもないけど、新刊の小学館『プログレッシブ英和中辞典』第5版について記録しておこう。 紙面の美しさは前の版から比べると飛躍的に向上している。これなら普段から手元に置いて気になる単語をすぐに調べる…

戦争の定義

某英和辞典の読者から、アヘン戦争の項(詳しく言うと opium の項の分離複合語 Opium War の記述)について、別の某英和辞典の記述と違うではないか、という叱責めいた指摘をいただくことがたまにある。僕の担当した辞書では、開戦した年が1840年となってい…

大寒

1年に一度あるかないかぐらいの寒さだったらしい。東京の最低気温が5度未満。

最近のネット俗語

定点観測的に見ているわけではないけれど、最近気がついた面白い言い回しをメモしておく。 義実家 最初目にした時は「よしざね」という名字の家かと思った。自分なら「夫の実家」「義理の両親(宅)」と書くところだろうが、発言小町なんかで「義実家」とい…

ジーニアス和英辞典第3版

11月に出ていた『ジーニアス和英辞典第3版』について、箇条書き的にでも目についたところを書いておかないと、この日記の存在意義がなくなると思ったので一応書いておこう。なお奥付の発行年月日は2011年12月10日になっている。 ハイブリッド方式はどうなっ…

観察の科学

素人による大雑把な感想、思いつきだが。 川喜多二郎による科学の3類型にも通じる話で、経済学はどのような科学かという問いを立てることができると思う。 今日の日経朝刊、「経済教室」に載っていた林敏彦同志社大学教授の論が興味深かった。「対外直接投資…

近代辞書の歴史展

神保町の三省堂書店本店で今週末(11月20日)までやっている「近代辞書の歴史展」に行ってきた。 『三省堂国語辞典』の編集主任を務めた見坊豪紀の用例採集カード、通称「見坊カード」(だっけ?)の実物を初めて見た。梅棹忠夫の紹介したB6判の京大式カード…

辞書編集者から見た『舟を編む』

三浦しをん『舟を編む』、辞書編集部を舞台にした長編小説とあっては読まずにはいられないではないか。しかもかなり売れているらしく、今日買い物のついでに寄ったブックファースト新宿店では4位だった(店舗全体なのかフロアなのか文芸部門なのかは見なかっ…

東京駅構内の書店

三省堂書店からクラブ三省堂の会員向けに葉書がきていた。登録住所を変更していなかったので、前の住所からの転送だったのだが、東京駅一番街店が今日オープンらしい。以前は栄松堂書店が入っていたのだが、空犬通信という書店情報に詳しいブログによると、1…

講談社の動く図鑑MOVE

次男の誕生日に買い与えたのが『講談社の動く図鑑MOVE 恐竜』。 恐竜の図鑑は、2000年に出た学研の大型図鑑や小学館のネオポケットという小型版も持っているし、恐竜博の図録も2005,2006,2011と持っているんだけど、夏の旅行のときに書店で見かけたこの図…

よりそって二人(ハイファイセット)

不意にハイファイセットの「忘れないーでー」という歌詞で終わる歌が聴きたくなったが、まずタイトルがわからない。たぶん高校の頃、NHK-FMに彼らが出演してスタジオライヴをおこなって、それをエアチェックしてカセットで愛聴していたが、それももうとっく…

流離譚

安岡章太郎『流離譚』(上・下)は、講談社文芸文庫から出ていたが、一度書店で見かけたのに荷物が重かったので買わないでいたら、いつのまにかカタログから消えていた。先日図書館に行ったときに発見したので借りてきて、今日読み終えて返却。 亡父の蔵書の…

アパート経営はするな!

標題のタイトルの本を買ったのは7月か、8月上旬だったかな。3月の震災後の状況を反映した不動産投資指南本はあるのだろうかと思って探していたら行き当たったのがこれ。これからは入居者を確保するのに今までよりもお金がかかるようになるから、不動産投資は…

現代アートを買おう!

昨今の経済情勢ではなかなか普通の金融商品への投資には踏み出せない、という人にお勧めできるオルタナティヴ投資は何かな、と考えていて、亡父の成功体験から思いついたのがアート。 そういえば新書でそれっぽいのがあったはず、と思って手に取ったのが集英…

山岡洋一さん

昨晩、Twitter発facebook経由のある方の書き込みで山岡洋一さんの訃報を知り、大きなショックを受けている。 山岡さんはご自身が経済分野を中心とする社会科学系の翻訳の第一人者であったと同時に、オンライン雑誌「翻訳通信」の発行などを通じて後進の育成…

ヒットメーカーの寿命

賞味期限についてこのところよく考える。村上春樹が翻訳について語るときによく持ち出すあれのことである。耐用年数という表現だったか? 紀伊國屋書店の本棚で見かけた2009年1月1日(奥付)刊行の『ヒットメーカーの寿命』を買ったときに頭にあったのもその…

悩ましい翻訳語

科学分野の翻訳家/フリージャーナリストの垂水雄二氏のエッセイ。科学用語で日本語に定着した訳語のうち、原語の意味から離れてしまっているもの(要するに誤訳)などを検討している。概念や事物自体がもともと日本に存在しないものを言葉として造り出す際…

外国語を身につけるための日本語レッスン

三森ゆりか著、白水社から2003年刊。内容が簡潔にタイトルとして凝縮されている。素晴らしい。中身も当然充実している。僕の持っているのは11刷。 以下、抜き書きと内容のメモ。 外国語を学ぶ際には、最初に基本的な文の構文に着目すると、その言語を操る人…

30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと

40代半ばなのでもう遅いかなと思ったけど、編集担当の方にTwitterで訊いてみたら長期投資を考えているなら当然役に立つはず、ということだったので(考えてみれば当たり前)、モーニングスター(株)代表取締役の朝倉智也氏が書いた本を買ってみた。30代で金…

フランス生まれのブロックメモRHODIA

新しめのデジタルガジェットとからめて情報整理術を手早く解説する感じの本、最近たくさん出ていて、なぜかまめに買ってる。自分でもいい加減にしろと思いつつまた買ってしまったのが戸田覚著『フランス生まれのブロックメモRHODIA』(ソシム)。フランスの…

逃亡のガルヴェストン

表紙のイラストと「ガルヴェストン」という地名に惹かれるものがあって買ったハヤカワポケットミステリ。ガルヴェストンはテキサス州のメキシコ湾岸にある町。帯には「〈ポケミス新世代作家〉連続刊行第3弾」と書いてある。 主人公は取り立て屋でボスにはめ…

mononymous

標題は、1年前のメールを整理していたら発見した新語。1年前の新語ということになるが、定着したと判断するにはどれくらいの期間をみておけばいいのだろうか。 mononymousというのは、1語だけの名前を使っている人のこと。例として挙がっているのは Madonna,…

痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ

昨晩、風呂に入っていて子供を湯船から洗い場に出そうと持ち上げようとした瞬間、腰に痛みが爆発した。ぎっくり腰である。一昨年の9月、父の納骨の際に墓石を動かそうとしたときに感じて以来、2回目ということになろうか。その時はわりと軽かったのか、我慢…

トップ・レフト

東京でも足立区のベンチで放射能管理区域なみの放射性物質が検出されたとかいう話を見て、この天気のせいもあるけどまたしてもどよーんとした気分に。 さて、黒木亮の著作をちょこちょこ買い集めては解体・スキャンしているが、デビュー作の『トップ・レフト…

日本人なら必ず誤訳する英文

2009年2月に出て、最近『〜必ず悪訳する英文』なる続編まで出たベストセラー。 しかしこれ中身はそんなにいいかなあ。ほぼタイトルと著者(売れっ子翻訳家)で売れてるような気がする。書いてある内容は目新しいものじゃなくて辞書や参考書には載っているレ…

コトラーのマーケティング3.0

以前の勤め先では昇格試験があって(それはまあ普通か)、課題図書が配付されてその理解度を試されたりするのであった。「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーの名前もその課題図書の一つの著者として初めて知ったんだけど、まさか自分で買って読む…

「情報創造」の技術

光文社新書の三浦展『「情報創造」の技術』なかなかおもしろかった。読んだのはだいぶ前だけど、自分で付箋を貼った箇所をメモしておく。 第1章 情報創造はなぜ必要か? pp. 42-43 『アクロス』編集長時代、スタッフに企画を出させるため、1人10本の企画を出…

311以後

ここで日記を書くのはほぼ月に1回になっていて、見る人も数人レベルだと思うけど、途切れるのはしゃくなので記録だけは残しておこうと思う。3月初めに引越しをして以来、日記としては、紙のノートに領収書を貼り付けて、それに対する注釈のようなメモを残す…

quality start

livedoorスポーツで見たリアルライブの記事「ペナントレース突入後に去就が決まる? 川上憲伸の辛いキャンプイン」で「クオリティ・スタート」という野球用語を知った。佐藤尚孝編著『ベースボール英和辞典』(開文社)にも載っていて、「優秀先発(投手)」…

ユーロ連鎖不況

PHP新書の中空麻奈『ユーロ連鎖不況』。ギリシャ、アイルランドの危機からの連想で、巨額の財政赤字を抱える日本が危ないという本。まあ確かに危ないんだろうけど、ユーロ圏からすぐに飛び火するという論調にはわりと個人的に疑問が。 本としては、編集にあ…

スパム

携帯電話でGmailをチェックしていたら、送信元がGmail, タイトルがYour Accountとなっているメールがあったので開いて見たらこんな感じ。 We've received a request to permanently remove your Gmail from our Google Account.Once Gmail is removed, you w…

ブラインド・サイド

今は武田ランダムハウスという、製薬会社が外国の出版社と合弁会社つくったみたいな社名になっているランダムハウス講談社から出ていた『ブラインド・サイド』、秋から少しずつ読み始めてようやく年末に読了。 「年棒」という間違った表記が随所に出てきて、…

RRG

ロックンロール・ジプシーズなんと5年ぶりという第3作は7月終わりに発売になっていたが、買うのを忘れていてやっと入手。市川勝也が正式にメンバーとしてクレジットされている。The Roosterz時代のKAMINARIに所収の Oh! My God と Crazy Romance の2曲が入っ…

佐野洋子さん

絵本作家・エッセイストの佐野洋子さんが亡くなった。乳がんで闘病中だったことは公表していたので比較的知られていたと思うが、実際に訃報を聞くと愕然としたし、大きく報道された。 絵本では猫を登場させた作品が多い。報道では『100万回生きたねこ』が枕…

クレマチスの丘

晴れていい天気だったので、クレマチスの丘に家族で行ってきた。ここは、三島の隣、長泉町にあって富士の裾野の広々とした高原にスルガ銀行のオーナー(かどうかよく知らないが)が広大な敷地を所有していて美術館とかスポーツ施設とか銀行のデータセンター…

東京湾景

吉田修一の作品を読むのは『悪人』に続いて2作目になるが、何これすごいおもしろいじゃん。20数年前の自分が読んでいたら熱狂していただろうな。40過ぎた今読んでも十分熱くなった。『パーク・ライフ』のタイトルと装丁を見て村上春樹フォロワーみたいな感じ…

Happy Halloween!

spookyという形容詞がある。「薄気味の悪い; 幽霊が出る(ような)」といった意味だけど、この時期は、本来の意味を離れてハロウィーンに関する物事につける形容詞として使われることが目立つ。 Twitterで "Spotlight on spooky search trends http://goo.gl…

3冊読書

「本は三冊で読む」と松岡正剛氏が提唱して、それに基づいた商品展開をした書店があったという記事が数年前に新聞などに出たことがある。僕もそれに倣って3冊セットで本を紹介するブログ記事を書いたうっすらとした記憶があるが、いつどこで書いたのかもはや…

ジョニー・デップの代表作

ちょっと前に、ジョニー・デップが遅咲き云々と書いた夕刊紙か何かの記事を見て驚いて、Twitterに書いたらいくつか反応があって意を強くしたものだった。だからどうだというのではないが、今日、とっておいた映画の半券をスキャンしていたら、デップの主演作…

ノーベル文学賞

今年のノーベル文学賞は、ペルーのマリオ・バルガス=リョサ Mario Vargas Llosa が受賞。アルベルト・フジモリの1期目のときの大統領選挙で対抗馬だったんだよね。というより、どちらかというとバルガスリョサのほうが有力視されていたような記憶がある。な…