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ローマ字についてのアホな論説への反論

ちょっと前の日記 id:zokkon:20030909 で書いたこととほとんど同趣旨の投書が,今日の朝日新聞「声」欄に載っていた。 大学講師木村護郎さん(神奈川県藤沢市 29歳)の「訓令式の方が国際性を養う」。

どの言語もその音に合せた読み方をしている。
 例えば ja は英語でジャだが,ドイツ語ではヤ,スペイン語ではハと読む。
 ヘボン式は英語に似ている面があるが,英語のつづりはかなり不規則であるため,英語学習に実際どれだけ役に立つか疑問である。かえって誤解を招くことにならないか。
 むしろ,言葉によって読み方が変わるという文字の本質を認識するため,英語を学ぶ前に訓令式を教えるのは意味があるように思われる。

I can't agree with you more.
というか,「言葉 [言語] によって読み方が変わる」のは文字の本質だったわけか。司馬遼太郎も同じようなことを書いていたという記憶がある。

本筋とは全然関係ないところでの連想としては,ペルーのフジモリ前大統領は現地では「フヒモリ」と呼ばれていることを思い出した。Fujimori と書いたらスペイン語ではそうとしか読めないため。「フジモリ」と読ませる方法はないんじゃないかな。Fuzimori と書いたところで「フスィモリ」になってしまう。lli で「ジ」と読めなくはないかもしれないが,それだと「フイモリ」(この場合「イ」は英語の発音記号で書くと /ji/ になる,半母音を含む音)と発音される場合が出てくる。