Cambridge Advanced Learner's Dictionary

ここだけ丁寧語を使うのはご愛嬌ということで。

まず,(言わずもがなかもしれませんが)基礎知識から。この辞書の前身は,1995年刊行の Cambridge International Dictionary of English (CIDE) (サイディと発音)です。当時,大手出版社の学習用1言語辞典としては最後発でした(今は2002年に登場したマクミランの Macmillan English Dictionary (MED) が最後発)。
2002年の改訂に際して名称も変えてきました。
CIDE の特徴は,「ガイドワード」の導入です。1つの語に対して,品詞・意味ごとに分けた複数の見出しを類義語あるいはジャンルを示す語とともに立てるというものです。この形式は CALD も踏襲しています。
たとえば rude という語を引くと,見出しは

  • rude (NOT POLITE)
  • rude (SUDDEN)
  • rude (SIMPLE)

という3種類が存在するわけです(丸カッコ囲みの大文字表記がガイドワード)。
これには一長一短あって,紙の辞書で見ているときには一覧性に欠けるところがあります。つまり,見出し語は1つだと思い込んでいるので,自分の探している語義がないと思って探し回ると,上の方の別の見出しのところに記載されていた,というようなことが起こりがちです。また,rude の例で言うと,派生形である rudely も3箇所に分かれて出てくるので,まず基本形の意味の見当をつけて見出しを絞り込み,そのあとで派生語の部分の記述を読むという2段階を踏まないと求める語義に行き当たらない,というのもとまどいます。
このように,小さくない弱点も抱えているガイドワード方式ですが,CALD に付属の CD-ROM を使って検索すると,それほど気にならなくなります。CIDE 時代の CD-ROM は持っていないので比較はできませんが,かなり優秀だと思えます。

その検索ソフトについて説明します。
ウィンドウは3つの枠に大きく分けられると考えてください。

  • 左上:検索窓
  • 左下:検索結果(見出し)一覧
  • 右側:検索結果(解説)

インクリメンタル・サーチになっていて,1字入力するごとに候補が絞り込まれつつ左下のエリアに表示されます。その中から引きたい語を選んでクリックすると,左下エリアのタブが切り替わって検索結果(見出し)一覧が表示されます。そこから詳しい説明を読みたいものを選ぶわけです。
見出し一覧は,基本形だけじゃなくて,その下に複合語,フレーズ(イディオム的な結合の強いものから弱いものまで含まれる)が色分けされて表示されます。さらに,ほかの見出し語の例文に登場したものも全文検索して結果を表示してくれるのです!これがすごい。
rude の場合なら,上の3種類のほか,全文検索結果が

  • abrasive (UNPLEASANT)
  • abrupt (UNFRIENDLY)
  • abuse, at abuse (SPEECH)
  • ...

のように示されます。それぞれの見出し語の中で,rude という語が使われた例文が登場しているわけです。全部で 197 matches という結果が出ます。
で,その見出し一覧から見たいところを選ぶと,右側のエリアに定義文 and/or 例文が表示されるわけです。
ほかに,特定の語には Collocations というボタンが表示されていて,クリックすると別ウィンドウが開き,品詞ごとに結びつきの強い語の一覧が表示されます。たとえば university なら,

  • Nouns
  • Verbs
  • Adjectives
  • Prepositions

という項目ごとに,university という語に結びつく語の例を表示します。三省堂の『新グローバル英和辞典』にも同じような趣向の欄がありますが,それよりもカバーしている項目が多いです。ただし,これを組み込んだ語が何語ぐらいあるかは不明。
ほかに似たようなボタンで SMART thesaurus というのもありますが,類義語だけじゃなくて同じ分野で使われる関連語という意味合いのようで,かなり広い範囲から語を拾ってくるので,使い勝手はよくありません。revenue なら 89 matches とあり,corporation tax なんてのも表示されるので。

まだ使い込んでないので,これからもっとすごい機能が発見できるかもしれません。わくわく。