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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

最近読んだ本

星野智幸『破壊せよと人魚は歌う』じゃなかった『目覚めよと人魚は歌う』
けっこうおもしろかった。なんというか,登場人物のだれにも感情移入できない物語というのを久しぶりに読んだ気がする。もうちょっとこの人のものを読んでみたい。
一つ注意しておきたいのは,http://www.nobodymag.com/journal/archives/2004/1209_1523.php とか文庫本の表4に書いてあるあらすじには,登場人物たちが「伊豆高原にある家に隠れる」みたいなことが書いてあるけど,それ違うよ。「伊豆高原」つーのは伊豆半島の東側にある地名。伊東線で熱海から行くところ。正確には伊豆急行線なのか。行政区域でいうと伊東市。伊豆半島にある高い土地ならどこでも伊豆高原を名乗れるわけじゃないよ。この小説の舞台になっているのは,三島から乗る伊豆箱根鉄道の田京駅近くで,行政区域でいうと田方郡大仁町伊東線伊豆急行線伊豆箱根鉄道ではずいぶん列車の印象が違うんだけどね。
ちなみに伊豆箱根鉄道西武グループで,最近株式の名義問題で少し話題になった。