ブログの発音

charlie がNHKテレビに出たときにアナウンサーの発音する「ブログ」のイントネーションが変だったらしい。id:yskszk:20050121#p1 で知った。ぼく自身は「ブログ」を「お菓子」と同じ抑揚で発音するが,charlie 氏のように「皮肉」と同様に発音する人が多いというのも理解できる。しかし「右翼」のような抑揚で発音する人がいるというのは何だか虚をつかれたような感じだ。
「皮肉」のような平板化したアクセントについて id:yukatti:20041217#1103280915 で触れられているけど,「慣れてるから省力化のために平板化する」というのはこういった新語とかジャーゴンについては,ちょっと違うんじゃないだろうか。だって登場してからの期間が短すぎるもん。昔,宝島でだれかが「業界人は『ビデオ』を村田英雄の英雄と同じ抑揚で発音する」と驚いていて,その人はそういうイントネーションを関西発祥じゃないかと推測していたんだよね。関西人が標準語をしゃべるときの癖が原因じゃないか,という話だったかな。みんな関西というとすぐ「マクド」を引き合いに出すけど,そっち方面ばかりじゃないってことは目からウロコだった。ふだん標準語をしゃべっている関西人も当然ながらけっこういるわけだから。平板なアクセントは,出自不詳で現住所は業界だと主張したいときに有効,というわけで80年代以降今に至るまで猛威を振るっているのだと思う。
ちなみに,これまでの平板化というのは,たとえば「赤とんぼ」は昔は童謡の「夕焼け小焼けの赤とんぼ」のメロディーそのままの抑揚で発音していた(というのは中山晋平が言葉本来の抑揚とメロディーを一致させるべきだという主義だったから)のが,今では「ハリネズミ」と同じように発音するようになったり,「お月様」も同じように本来「お」が一番高かったのが平板になったりしたという現象で,最近見られる村田英雄式ビデオのようなジャーゴン系の発音とはやはり一線を画していると思う。