大江慎也

今週発売の AERA p.61 に大江慎也が「奇跡の復活を遂げたカリスマ・ロッカー」として紹介されていた。筆者は編集部の佐藤修史。コメントを寄せた松浦理英子の発言として

「洋楽の模倣か歌謡曲化が主流だった時代,大江さんには独自の疾走感と浮遊感があった」

というのがあったが,かなり違和感が。だってルースターズの出発点は模倣以外の何ものでもなかったわけだから,この文の前半と後半はあまり関係ないというか,もしこういうことを本当に言ったとしても前半はトルツメでしかるべきだったと思う。
大江とルースターズの復活をめぐる言説全般に感じることだけど,昔彼が壊れていったときに客のほとんどは音楽を聴きにくるんじゃなくて現象を見に来ていた,そのことに対して下山や花田は苛立ったのだが,それと同じことが今回も繰り返されているような気がする。松浦理英子までそれにのっかるような言葉を垂れ流すというのは信じがたいが。

鮎川誠の

単にかき鳴らすだけでなく、考えのあるギターを弾ける男。(中略)期待しとる

という言葉にはちょっと救われたような気分になる。昔から付き合いのある人にとっては,やっぱり大江はギタリストなのだろうか。