強勢移動

強勢移動(『レクシス英和辞典』 p. xvii)

Japanese のような語では,student のように語頭の音節に第一強勢がある語が後続する場合,強勢の衝突が起き,後続する語の第一強勢が句全体の核となるため,強勢移動[ストレスシフト](あるいは,/-ni:z/ の第一強勢の消滅)が起こる。

珍しい現象ではない。たとえば fifteen なんかは,中学校では -teen に第一強勢があると教えていると思うが,新幹線の車内アナウンスでも前方に強勢を置いて発音されている。
この現象が起こる語について注目した学習辞典はどれくらいあるだろうか。上級者向け学習辞典である『新グローバル英和辞典』ISBN:4385107270 では移を丸で囲んだ記号を用いている。これの一種の後継といえる『ウィズダム英和辞典』ISBN:4385105685 はこの記号を用いておらず,inconvenient など一部の語に「名詞の前では…」と文を用いて注記してある。『レクシス』では,強勢移動が起こる語を,発音記号の脇にカタカナのシを横向きホームベース型で囲った記号を付けて表している。『ジーニアス』は『ウィズダム』と同様,《◆限定用法では /--/》(注:ハイフンの上には強勢記号がついている)のように注記してある。
センター試験でリスニングが導入されたら,このような現象,つまり高校まででは学習しないが英語圏ではよく起こる現象についてはどういった扱いがされるのか要注目。些細なことではあるし,正面からこれを問題にするようなことはありえないはずだけど。