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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

加藤和彦

花田裕之 "Solo Works 1990-1998" (asin:B0009OAVDS) を買おうと思ってディスクユニオンに行ったら,加藤和彦のヨーロッパ三部作がオーマガトキからCD化されているのを今さらながら発見して大人買い。

以前,2004年6月の時点で,ミュージック・マガジンに載ったトノバンのインタビューを読んで「早く三部作復刻してくれー」なんて書いたことがあるけど,それからほどなくして(帯によると2004年10月20日)出たらしい。くー,知らなかった。てゆーか,その時点では絶対準備してたはずなんだから,なんでそこでしゃべらないかなあ。インタビューする方も予定とかちゃんと確認して聞いたのか? なんて今頃文句たれてもしょうがないわけだが。参考までに,三部作の後に出た『あの頃、マリー・ローランサン』発表時に坂本龍一がやっていたNHK-FMサウンド・ストリートに加藤和彦がゲスト出演した際の様子をテキストに起こしたものがウェブで公開されているので,リンクしておく。
Re-Mastered by Kazuhiko KATO とクレジットされている。本人の意図に忠実なものはできたのだろうか。帯には「加藤和彦永遠の三部作」なんて初めて耳にする名称が臆面もなく記されている。
盤によって参加ミュージシャンはちょっとずつ異なるが,バハマ,ベルリン,パリでの録音に日本からメンバーを連れて行ったという豪華な作り。トノバン曰く,

僕と安井(かずみ)二人だけが「ヨーロッパ的なるモノ」にのめっていても全体としての作品には成り難い。それならばサポート・メンバー共々同じ環境に身を置けば良いのではないかと思い、言わば高級合宿のような雰囲気でレコーディングはどの作品も行なわれたのだが思いのほか効果があった。

とのことだが,この市場の小さい日本の音楽界の1979年時点でそんなことを思いついて実現させるなんて加藤和彦以外には考えられない。でも本人が「三作総てに耳を通してほしい」と豪語するだけあって,どれもかっこいい。なお,参加ミュージシャンは坂本龍一高橋幸宏細野晴臣小原礼大村憲司ら。

なぜかアマゾンには『パパ・ヘミングウェイ』だけ画像がないので,あとの2作の画像をはまぞうで張っておく。

うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)

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ベル・エキセントリック(紙ジャケット仕様)

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