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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

sその2

前回から1週間以上空いてしまいました。なかなか読み進められないのかというと、そうでもありそうでもなし、といった微妙なところです。思わせぶりな書き方ですみません。
実際、前回の更新のあとはあんまりセクシャルな含意のある言葉に行き当たらなかったのです。

say

セクシャルな言葉を探すというと、もともと単語そのものに性的な意味が含まれている場合と、比喩や何かで文脈によって性的な意味を含むことがある場合に大別されるわけですが、基本的な語、たとえばここで取り上げる say なんかだと、後者ぐらいしか期待できそうにありませんから、適当に流そうとします。しかしこの『ウィズダム英和辞典』ISBN:4385105685、基本語の解説が非常に詳しいので、なかなか読む飛ばすわけにはいきません。読んでいくと、語学の正攻法の勉強の上では参考になることもいろいろと書いてあるわけですが、ここは心を鬼にして、それらはすべて割愛して、セクシャルな文例を探します。かろうじて見つかったのが、成句の「(I) can't say that [as] I have. = (I) can't say's I have. (話・ていねいに)(経験の有無を尋ねられて)何とも言えません(! 遠回しに否定する)」という記述です。
お読みいただいている方にとっては拍子抜けでしょうが、筆者たる私は男子中学生になりきってるわけですから、「この『経験』って何だろう、SMかな、それとも A で始まるあの言葉かな」とわくわくしているだろう、と読むのが正しい態度です。それでもやっぱりこれは苦しいですね。なお、say's というのは誤植ではありません。この成句の上に (I) can't say (that) I do. =(非標準) (I) can't say as [say's] I do. という成句が出ていることから類推が可能だと思いますが、口語で say as の縮約形です。

schoolmarm

この語自体は別にセクシャルな意味はありません。「(話)女教師((男女共用) schoolteacher); やかましい[先生くさい]人[女性].」という説明が載っています。まあ揶揄するような言葉なんでしょう。単に訳語の「女教師」がアダルトビデオなんかでよく登場するという連想から選びました。私個人は別にこれで欲情したりはしませんけどね。
ところで、この辞書には(男女共用)というレーベルがあります。実際の紙面では、カッコは二重の丸括弧の上下がくっついて三日月みたいになった形の独特のカッコが使われていますが、ここでは普通の丸括弧で代用しています。巻頭の「本書の使い方」によると、「性差別的ととられ得る語については,(男女共用)として性差を示さない表現を挙げた」ということですから、このレーベルがついている語は性差別的な含意があるから使用する時は注意を要する(というか使用しない方がいい)ということを表しています。
なお、これは school と marm からなる複合語ですが、marm というのは見出し語としては載っていません。『プログレッシブ英和辞典第4版』ISBN:4095102047んでした。中辞典クラスでは載ってないレベルの語かな、と思いましたが、旺文社『新英和中辞典』(1999; ISBN:4010751185)には(俗)= ma'am と載っていました。