極東ブログでなぜか「覆水盆に返らず」の話。「なぜか」というのは、どういう文脈から出てきたのかわかんないってことね。
コメント欄に、間違ったことを書いてある人がいるので指摘しておきたい。北斗柄という人。
There's no use crying over spilt milk.
は受験英語だと
It is no use cry overspilt milk.
で出てきます。useの後にtoのない不定詞が来る構文の例として有名なんですよね。そして、
It is no use of crying overspilt milk.
と動名詞になる場合はofが必要になると習ったと思います。ま、瑣末な話ですけど。
「useの後にtoのない不定詞が来る構文」なんてないでしょ。useの後に前置詞なしで動名詞が来ることができる例として有名なんだと思う。受験英語では、no use in doing の形で in を用いることはできると教えているはずだ。no use in one [one's] doing といった形で、動名詞の意味上の主語を示す場合は in を用いることが多くなるのではないかと思う(あくまでも個人的な印象で、未検証)。
"There's no use crying over spilt milk." 普通の英文読んでいてあまり見かけたことはない。ぐぐってみると和製英語とか日本人英語教育のコンテクストで出てくるっぽい。
としているが、和製英語はちょっと言いすぎかと思う。このセンテンスがそのままの形で英文の中に出てくることは確かにまれだと思うが、"there is no point in crying over spilled milk" といったバリエーションもあるし、spilt milk で「悔やんでもしょうがないこと」という表現は浸透しているはず。
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