朝日新聞の be on Sunday という紙面に載っていた文章は、街風隆雄という記者が書いたものだが、競馬を知らない人なんだろうな。「「Thorough」(徹底的)と「Bred」(育った)が語源」と書いてあるのはそんなに問題ないが(細かいことを言えば自ら育ったというより人に飼育されたという意味合いの方が大きいだろうとか、「完璧な」の方がニュアンスは近いだろうとかあるけど)、意味がわかんない段落がある。
父系をたどるとわずか3頭の始祖に行き着く、というおなじみの事実を記した後に、
と書いてある。牝馬の系統は多様であるということを言うのに種牡馬云々は関係ないのでは? というかその後の段落で「今や繁殖牝馬にもサンデーサイレンスの血統が増えている」したがって血統がピンチだなんてことが書いてあるのだが、そんなもん以前にもテスコボーイやノーザンテーストでさんざん経験してるじゃない。吉田照哉が別の血統の優秀な種牡馬を見つけて買ってくればすむ話だろ。
- 作者: 山野浩一
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2003/05
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