単位の話

『ジョーアンドミー』というヤングアダルト向けの本を読んだ。コネチカット州の釣り好きの少年が,父親と同年代くらいの森林監視員と知り合って交流を深めていく話。エッセイというか思い出話だな。実にさわやかな感触。armchair angler としても楽しめる。

ジョー アンド ミー―釣りと友情の日々

ジョー アンド ミー―釣りと友情の日々

ところで,銃の話をする場面があって,そこの訳にちょっと疑問。「銃の口径」の話をしているのに「16インチ」ってことはないだろう。大砲より馬鹿でかいじゃないか…… 原文がどうなっているか知らないけど,おそらく inches といった単位は明示されていないはずで,仮に原著者が 16 inches と書いていたとしても,実際には0.16インチだろうから,訳では「16口径」とすべきところなんじゃないかな。辞書で caliber の項(リンク先はlivedoor辞書;内容は小学館『プログレッシブ英和中辞典』)を見れば「口径」についての比較的詳しい説明がある。ただし0.16インチというと約4ミリだから,ちょっと小さすぎかなという気もする。
もう一つ,寒い朝についての記述で「気温は9.5度」としてある箇所があって,これもちょっと高すぎないかと思った。単位が華氏なのか摂氏なのか明記してなかったし。ただし,華氏9.5度なら摂氏マイナス12.5度になるはずなので,いくらなんでもそれでは寒すぎるから,これは摂氏に換算したものだと思う。
何にせよ翻訳における単位の扱いって難しい。