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you might want to ...

宮川さんの「学校では教えてくれないエンジニアリング英語」は,文字通りエンジニア向けの英語講座だけど,日常生活でよく使われながらも教科書や辞書にはあまり取り上げられていないフレーズが登場しておもしろいので,楽しみにしている。英語教育関係者も見たらいいかも。第3回は You might want to ... という言い回しが主題。高校1年までに習う単語から成っていて別段難しいフレーズではないのに,非ネイティブがニュアンスを汲み取って正確に使うのは難しい,という少々やっかいな表現。

これは慣用句で「〜するといい」というアドバイスに使うフレーズだということがわかりました。「〜するといい」には他にも You'd better ... とかの言い方がありますが、You might want to ... はあまり押し付けがましい感じがしないのでよく使える表現だとおもいます。

ウィズダム英和辞典第2版』(三省堂)では,助動詞 might の項目の語義8に次のような形で記述されている。

[控えめな提案・助言]【might do】…してもよいのではないか(! 通例肯定文で; had betterのような切迫感はない)
He just showed up. You might want [like] to see him right away. 彼ならちょうど来たところです. すぐに彼にお会いになるのもいいでしょう (! しばしばwant, like, wish, preferなど希望を表す動詞を伴う; この用法ではcouldよりもmight, mayが好まれる)

『レクシス英和辞典』(旺文社)では,might の項の COMMUNICATIVE EXPRESSIONS 欄に,

You might want to revise your presentation script a bit. 発表用の原稿を少し修正したらどうでしょうか(◆ 何かをするようやんわりと勧める丁寧な命令)

と説明してある。2つの辞書でニュアンスに差があるのがちょっと気になるが。
知っているはずの単語でも辞書を引くと思わぬ発見があることもある好例。
ウィズダム英和辞典
井上 永幸 赤野 一郎
4385105693