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類音

 研究社の『英語青年』を読んでいたら,raptureとruptureを同音異義語と書いてある記事に出くわして驚いた。大学教授がそんなこと書くかフツー!?
 これで連想したのが辞典の「類音」表示。『ジーニアス英和辞典第4版』は,発音に関してはかなり思い切ったこともしているし,信頼できると想うが,一ついただけないのが,注記。「日本人の立場から見て発音が似ていてまぎらわしい語」に「類音」というロゴをつけて注意を喚起している。これはたしか初版からあると思うけど,逆にこんなの掲げないほうがいいんじゃないかなあ。同じ音には「同音」というロゴが用意されているのだから,カタカナで同じ音になっても「同音」の表示がなければ違う音になることはわかるだろうし,日本人にとって似ているといってもネイティブには全然違う音に感じられることもあるから,かえって誤りを助長するんじゃないだろうか。これは形容詞などのS/D表記と違って今でも残っているので,あまり批判の対象にはなってないのだろうが,冒頭に記したように大学教授でも「類音」と「同音」をつい混同してしまうのだから,あくまでも表示が必要だと考えるなら,もっと違いを強調する呼び方(たとえば「異音」とか)のほうがいいと思う。
 なお,G4でraptureとruptureに「類音」という表示がされているというわけではありません。