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政策金利

昨晩のうちに欧州中央銀行などが協調利下げを発表したのが大きなニュースになっている。僕が中学・高校で勉強した頃は,「政策金利」という言い方はしていなくて「公定歩合」つまり中央銀行から民間の金融機関への貸出金の利率が金融政策を表す数字だったんだけど,今では金利が自由化されているので,もうそういった意味は持たない。それどころか「公定歩合」という言い方も変更されて「基準割引率および基準貸付利率」になっているそうだ。Wikipediaで知った。今の日本の政策金利は無担保コール翌日物。米国ではフェデラルファンド金利(federal funds rate)。
ところで,「政策金利」には英語の定訳があるのだろうか。某社の和英辞典には a policy interest rate という訳語が載っているが,これは直訳でウソくさい。こんな並びの語句は見たことがない。上記のWikipediaの項目には bank rate という訳が示されている。ただ,bank rateに対しても今まで「公定歩合」という訳があてられてきたんだよね。というわけでちょっと抵抗がある。
報道で使われている用語だと,key interest rate というのが日本語でいう「政策金利」に近いという印象がある。これを提案してみたい。あるいはhttp://news.bbc.co.uk/1/hi/business/7658958.stmの表のキャプションに出てくる base rate とか。いずれにしても,熟語的な固定した表現があるというよりは,さまざまな表現を使って文脈で理解されるようにしているという解釈が適切かもしれない。