コトラーのマーケティング3.0

以前の勤め先では昇格試験があって(それはまあ普通か)、課題図書が配付されてその理解度を試されたりするのであった。「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーの名前もその課題図書の一つの著者として初めて知ったんだけど、まさか自分で買って読むことになろうとはその時は思いもしなかったな。
「ソーシャル・メディア時代の新法則」という副題から想像できる通り、ソーシャル・ネットワーキングとかウィキノミクスなどといった新しい現象への目配りも利いていて、さすがである。しかし以前の著作もそうだったけど、これ読んでも、状況説明にはなっていても法則性を見いだして新しい状況に自社を適応させていくといったようなことがすぐにできるとは思えないんだよね。そこへ行くための補助輪みたいなものがもう一つ必要だと思える。それはもしかしたらマーケティング部門での実践があれば違うのかもしれない。その辺はもう少し研鑽というか、自分の仕事をマーケティング活動に引きつけて考える日頃の訓練が必要なんだろうな。
付箋を付けた箇所は一つ。
p. 88 に「意識を研ぎ澄ましたリーダー(vigilant leaders)」という表現が出てくる。vigilant のこの訳はいいね。
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
フィリップ・コトラー
4023308390