日本人なら必ず誤訳する英文

2009年2月に出て、最近『〜必ず悪訳する英文』なる続編まで出たベストセラー。
しかしこれ中身はそんなにいいかなあ。ほぼタイトルと著者(売れっ子翻訳家)で売れてるような気がする。書いてある内容は目新しいものじゃなくて辞書や参考書には載っているレベルのものが多い。基礎編の例文なんかは受験参考書とそんなに変わらないような、文法知識の定着のために作った例文であって翻訳されるような実例じゃないみたい。翻訳学校のテキストだからといって最初から実例にぶつかるわけじゃないんだね。
たとえば、p. 85 に

The alarm clock beside his bed (which is hardly made) was broken when he knocked it roughly one morning.

という文が載っていて、訳例ではかっこの中を「ほとんど直すことがない」と訳してあるが、hardly は単独で使うとき程度を表す。この文では頻度の副詞として使っているように見えるんだけど。英文として正しいのか? それにそもそもあんまりかっこいい文じゃないと思う。
越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)
越前 敏弥
4887596898