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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

今日は何の日:7月4日

「この世で最も幸せな男」

7月4日といえばアメリカ合衆国独立記念日です。1776年のこの日、北米の英国領13の植民地からなる大陸会議 the Continental Congress が独立宣言を採択したのを記念したものですね。ただし、今日は別の出来事を取り上げます。

1939年7月4日、ニューヨーク・ヤンキースの名選手だったルー・ゲーリッグ Lou Gehrig の引退セレモニーがヤンキースタジアムで行われました。ゲーリッグは1925年6月1日からこの年の4月30日まで、足かけ15年にわたって2130試合連続出場という大記録を打ち立て、その間に三冠王1回、首位打者1回、本塁打王3回、打点王5回を獲得するという活躍ぶりで文字通りチームの中心選手でした。1938年シーズンの半ばぐらいから成績が落ち始め、脳腫瘍などが疑われましたが、連続出場が途切れた後の6月に筋萎縮性側索硬化症 Amyotrophic lateral sclerosis〈略 ALS〉との診断が下り、6月21日に引退を発表します。

そして7月4日の試合後のセレモニーでゲーリッグは周囲のあらゆる人への感謝の念を述べた名スピーチを行いました。

Fans, for the past two weeks you have been reading about a bad break I got. Yet today I consider myself the luckiest man on the face of the earth. 皆さん、私に訪れた不運についてこの2週間で目にしたことでしょう。 しかし今日、私はこの世で最も幸せな男だと思っています。

このスピーチの全文はスポーツ・イラストレイテッドのサイトで読むことができます。動画もいくつかYouTubeに上がっていますが、完全な形のものは見当たりませんでした。スミソニアン・チャンネルのものを貼っておきます。

ALSはゲーリッグの闘病によって知られるようになりましたが、まだ研究の途上です。研究のための資金を集めることを目的としたアイスバケツ・チャレンジという運動がFacebookなどで流行したのも記憶に新しいところです。