今日は何の日:7月5日

ケネス・レイ死去

2006年7月5日、米国の大企業エンロンの実質的な創業者だったケネス・レイ Kenneth Lay が心臓発作のため死亡しました。64歳でした。

エンロンはもともとテキサス州の地場の天然ガスパイプライン企業が1985年に合併してできた会社でしたが、規制緩和の波に乗って合併や買収を繰り返して規模を拡大していきます。やがてエネルギー企業の枠を超えて私設市場をネット上に立ち上げ、電力やガス、原油などエネルギー商品の先物取引なども手がけ、90年代には目覚ましい成長率を誇っていました。この急成長をCEOとして主導したのがケネス・レイです。実際にはその陰で簿外への損失隠しや利益の水増し、循環取引インサイダー取引など数々の不正が行われていたのですが、明るみには出ませんでした。2001年10月にウォールストリート・ジャーナルが不正会計疑惑を報じたのをきっかけに株価が急落し、それがさらに損失を拡大させるという悪循環に陥り、連邦破産法第11章適用を申請して倒産します。

成長と不正が並行して進行している中の企業文化や、不正を監視する仕組みの機能不全、献金を通じた政治家の動かし方など、この事件が企業のあり方に対して投げかけた問題点や教訓は多岐にわたります。現在の日本でも他人事ではないと言っていいでしょう。

ケネス・レイは証券詐欺などの罪で刑事訴追され、2006年5月に陪審によって有罪が確定しました。量刑は未確定でしたが10年を超える服役を余儀なくされることは確実でした。しかし収監される前に死を迎えたのです。