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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

サブスクリプションについて考えてみる

結局、真の大納会は続落で終わりましたね……TOPIX連動のETFは金曜日に売っておいてよかった……。

さて、昨日触れたセントラルスポーツですが、スポーツクラブのビジネスモデルというと、昨今脚光を浴びているサブスクリプションそのもののように見えます。Twitter広瀬隆雄氏が力説していたように、サブスクリプションモデルはこれからの産業のあり方を考える際に避けて通ることのできない重要な要素だと思いますが、スポーツクラブが先駆者として注目されているという話はあまり耳にしません。そのことをヒントにサブスクリプションについて少し掘り下げて考えてみます。

一口にサブスクリプションといっても中身はさまざまですので、いろいろな切り口で分類することができます。プッシュ型とプル型という分類を考えてみました。そのサービスから便益を得るために、消費者側は受け身で待っていればいいタイプをプッシュ型、消費者側の積極的な行動を必要とするタイプをプル型とします。たとえば牛乳配達なんかはプッシュ型です。プル型は、たとえば進研ゼミの通信添削のようなサービスです。学業成績の向上という成果を得るためには、ただ教材の購読をしているだけではダメで、それを使って自ら勉強して答案を返送するという、かなりの手間をかける必要があります。

この分類でいけば、スポーツクラブなんかは典型的なプル型のサブスクリプションサービスといえます。

どんな商品・サービスでも、消費者が便益と対価を比較して対価の方が便益を上回ってしまうと判断すれば購入されないというのは大原則だと思いますが、プル型はその状態に陥る可能性が比較的高いと言えます。便益を得るために消費者が労力を投入しなければならないわけで、その投入をやめてしまうのは簡単ですからね。

事業者側はそうさせないためにいろいろ工夫を凝らしますが、昨今成功しているサブスクリプションサービスでは、その工夫の過程で、サービスをプッシュ型に寄せているという面があるように思います。

上で述べた成功の具体例として頭に浮かぶのは、マイクロソフトのOffice 365やアドビの製品です。いずれもプッシュ型ともプル型とも言えそうですが、ソフトウェアのアップデートという手間を事業者側が引き受ける格好になっているところが肝要です。ほかに、音楽のサブスクリプションサービスも、ある程度の間隔で新しい音源が追加されていきます。テクノロジーの力を使って、プッシュ型に近づけているものだと言っていいでしょう。

これに対して、うまくいかなかった例を挙げると、辞書検索サービスがあります。早くから月額課金制を導入していましたが、必ずしも成功しているとは言い難いようです。三省堂のウェブディクショナリーはサービスを終了して別のサービスへの衣替えを図っています。研究社のKODは好転しているのでしょうか。一部の専門家を除いて、辞書を常に参照する人というのはそんなにたくさんいないと思いますので、単純に対価を上回る便益を提供できていないのだと考えることもできそうですが、プッシュ型の特徴を取り入れることに失敗しているという解釈にも説得力を感じます。

フィットネス産業が最新型のサブスクリプションモデルを取り入れて成長を続けるには、消費者の労力を抑えるための施策を効果的に打つことが一つの鍵になってくるように思います。糸口としてはスマートウォッチなどの新しいテクノロジーの導入といったあたりに可能性を感じます。どの企業がそれに成功しそうなのかはわかりませんが……。

大納会を前に来年の投資方針を考える

2019年の株式市場はおおむね好調だったようです。大納会も上昇で締めるはず。最近はあまり相場を見ていなかったのですが、今年中に整理しておきたい銘柄もあったので金曜日の朝にのぞいてみると、意外に上昇した持ち株もあり、いち早く処分してしまいました。27日が勤め先の納会だったので、東京証券取引所も同じだと思っていたのです。実は30日だったという……。道理で、ニュースで全然取り上げられないわけです。

最近はeMAXIS Slimシリーズのように手数料の低い投資信託が出てきました。おかげで、個別銘柄の動向に右往左往しなくてすむように、パッシブな投資信託の積み立てに軸足を移すことが可能になりました。

業種別指数に連動するETF(上場投資信託)がもっと盛り上がれば、業種研究などと投資を簡単にリンクできていいんじゃないかなと思っていた時期もありましたが、現時点ではあまりに流動性が低くて手が出せません。

では、非上場の投資信託はどうでしょう。

たとえば、日本社会の未来を見据えて健康をテーマとするファンドとかあると成長性の高い銘柄に集中投資できるように思えます。ところが、この種の投資信託は「テーマ型ファンド」と呼ばれ、最も注意を要する部類に入ります。雑誌などでも「こんな投資信託買ってはいけない」として紹介されることが多いです。テーマとして注目される頃には、個別銘柄は実力以上に株価が上昇していることが多いというのが理由の一つです。

それに、たとえば健康ファンドという名目で将来性が高いとされていた時期のライザップなんかが組み入れられていたとしたらその後の下落で困ったことになっていたはずで、自分のもくろみ通りの銘柄が組み入れられているか吟味することも必要になります。

そう考えると、安易にテーマ型ファンドを買うぐらいなら、しっかり企業研究をした上で個別銘柄を買うほうがよっぽどいいですね。

今まで保有していた銘柄で、来年もチャンスがあれば買い増したいのはリオン(6823)です(あくまでも個人の見解であり、買いを推奨するという意味ではありません)。

そして注目しているのが、フィットネスクラブのセントラルスポーツ(4801)です。いわゆるフィットネスだけじゃなくて介護予防にも力を入れている面が将来の成長に寄与しそうです。ここ数年の業績を見ると、1株あたり税引後利益が200円台と高水準で安定していて、PERも10倍台前半で割安感があるように見受けられます。バリュー株の一つとして、タイミングを見て購入してみたいと思っています(あくまでも個人の見解であり、買いを推奨するものではありません)。 

使わないで弱った筋肉はどれくらいで回復するのか

先週の後半から風邪を引いて、熱は出てないのでインフルエンザではないと思いますが咳と痰に悩まされています。体もだるいのでランニングをする気も起きず、ランオフが10日になろうとしています。

当面は何かの大会に出たりする予定もないので、走る筋肉をゆっくり一から作り直していくことになります。

フルマラソンの1週間から10日後ぐらいを目途にハーフか30kmを走っておくと長距離を走るための筋肉を保てると聞きかじって、実践したこともあります。掛川新茶マラソンを完走できたのはそのおかげだと思うことにしています。

では、そういう筋肉を保つための試みをしないでただ緩めるに任せていると、どれくらいで筋肉は衰えるものなのでしょうか。そして、またフルマラソンを走れる程度にまで回復させるのにどれくらいかかるのでしょう。

先日の11月10日の横浜マラソンの後、初めて10kmを超えたのは20日後の11月30日で、その後も12月8日に12kmちょっとを走ったきりなので、今がその実験を行っている最中だと言えます。別に予定の行動というわけでは全然ないのですが……。

今の状態はおそらく、1kmあたり6分ぐらいで10kmを走るのはたぶん大丈夫、でもハーフマラソンはちょっと勇気がいる、という感じです。心肺機能はそれほど急に衰えないけれど、持久力をつかさどる筋肉はすぐ衰えてしまうような気がします。どれくらいの頻度で練習ができるかにもよりますが、フルマラソンが走れる体にするには、少なくとも2カ月はかかりそうに思います。

思えば、今回と同じように10日近く(おそらく)インフルエンザのために練習を休んでから1週間たたないうちに初フルの館山若潮ラソンに挑んだのは無謀でした。

冬はマラソンのシーズンではありますが、体調管理の難しい時季でもあって困りますね。

来年はフルに挑戦しないで、大会に出るとすればハーフか30kmかなあ、と思っています。

「辞書の編集ってアナログなんでしょ?」「いやいやいやいや……」

この記事は「書き手と編み手の Advent Calendar 2019」に参加しています。

adventar.org

とある中堅出版社で10数年にわたり、2カ国語辞典(具体的には英和辞典と和英辞典)の編集という仕事をしてきました。「出版社」「編集」と一口に言っても、扱うジャンルはさまざまで、業務内容も実は会社によってかなり違っていたりします。とりわけ、辞書という出版物は限られた版元しか扱っていないので、あまり汎用性のある話はできないのですが、思うところあり、このあたりで少しまとめておきたいと思います。

三浦しをんさんの小説『舟を編む』は、映画化もされ今は文庫でも出ているのでご存じの方も多いと思いますが、国語辞書を刊行している老舗出版社の社員編集者を主人公とする作品です。これによって世間での辞書編集者のイメージが形作られた部分は少なからずあると思いますが、あれを読んで自分の仕事と違うと感じた部分もありました。

まず一つは、仕事にコンピューターを使っていないところです。

1980年代ぐらいまでは基礎資料作りの一環として用例収集のために紙のカードを使っていたのでしょうが、現在はそれに代わるものとしてコーパス(コンピューターで解析可能な形にした大量のテキストデータの集積)を使用するのが一般的です。また、原稿をタブ区切りのテキストファイルで作成し、それをXMLファイルに変換、さらにXSLTを介してモニター画面や紙に出力して校閲・校正をするといった手法で作業を進めています。それでは絵になりにくいので、文芸作品としては一昔前の仕事の情景を採用したのでしょうし、これは表層のことであって本質的ではありません。

もう一つは、立項する語の選定など著者の責任たる領域にずいぶん踏み込んで仕事をしているというところです。同じ社内であっても、国語辞書の編集者の実際の仕事ぶりはよく知りませんし、編集長がメディアに露出したときの様子からすると、僕が著者の領域だと考えている部分にかなり介入する辞書編集者が存在している可能性はあります。会社を退職して著者に転じる先達が複数いることもそれを裏付けています。

そういう方向に注力するのも意義あることではありますが、僕自身が辞書編集者の仕事として関心を持って取り組んだのは、“工業製品としての特性を保証する”という部分でした。

どういうことかというと、書籍という商品は、大量生産される工業製品の一種です。物体としての書籍をつくる印刷・製本という工程はまさに製造業そのものですが、それを主に担っているのは印刷所や製本所で、出版社は製品の販売者としての責任は負うものの、あくまでも外注する立場です。しかし、前工程としての「編集」という職域にも工業製品としての特性を反映した部分があり、辞書という出版物の場合はそれが色濃いと考えています。

工業製品としての特性として大きく3点を考えてみました。まず、自分にとっていちばん大きかったのは、均質性だと思っています。

辞書でいえば、ある頻度で使われるAという単語に15行を割いて記述したとしたら、同じくらいの頻度で使われるBという単語にも同じくらいのスペースを割くことが期待されるでしょうし、記号類や記述の順序が場所によって乱れたりすることなく、一貫した秩序を保っていなければなりません。辞書の「著者」が単数の著作者であるケースはほとんどなくて多くの人が執筆にかかわるので、編集者によるコントロールは必須です。そして、多くの場合、限られたスペースに収めるために記述を削ることになりますが、その作業を行うことによって、分量もさることながら記述の粒度もある程度そろってくるというのがおもしろいところです。

また、均質性の前提といえるかもしれませんが、正確性・完全性が求められます。

辞書には、書いてあることに間違いがないことが期待されます。それに対する編集者の役割というと、執筆者の誤記・誤変換を修正するといった作業を想像されるかと思いますが、業務量として多いのは、参照のチェックでした。同じような記述を複数箇所で登場させるロスを防ぐために、一か所で集中的に詳述し、他の箇所には参照指示のみを置くということは多いのですが、その指示に対応する参照先が確実に存在しているかをチェックするのは、かなり神経を使う大事な作業です。

一般的な製造業なら工作機械に相当する、確実性をもって編集を行なうツールを使いたいところですが、この点に関してはなかなか思うようにいかず、かなりの部分で目視による作業が必要になるのはつらいところでした。スペルチェックにしても、ソフトウェアを探してはみましたが、単一の行の中に英文と和文がスペースで区切ることなく混在し、発音記号を表現するための特殊な表記形式などもあるという条件では Aspell も効率が悪く、Microsoft Word に少量ずつコピペして文章校正機能を使うのがいちばん手っ取り早くて確実だったりしました。結局は、スペルチェックも参照先のチェックも、社内の別の部署にいるソフトウェア技術者が引き受けてくれたので、自分たちにはこの部分はブラックボックスのままでした。

工業製品の特性の最後に挙げるのは、見た目です。

僕がかかわった辞書の多くは、見出し語の最初の文字ごとに改ページを行なっています。そうすると改ページする直前のスペースが余ることがありますが、それを極力少なく見せるために、記述を削るか増やすかして調整します。この作業が必要になる段階は最終局面に近いので、増やすほうが大変です。途中のページで改行を多くしたり用例で長い固有名詞を使ったりしますが、これをさくっとやってしまうのがベテランの味というところでしょうか。

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これは悪い例

こうやって振り返ってみると、辞書の編集という仕事はやっぱりアナログの面が大きいですね。それだけ苦労したから印象に残っているのでしょう。もう少し自動化・機械化できればよかったのですが、有用な情報をお持ちの方がいらっしゃったらご教示いただければ幸いです。この先、商品として紙の辞書の余命はあまり長くなく、いずれは電子的な媒体に置き換わっていくとすれば、ここで挙げた中で不要になる作業もけっこうあります。それはそれでいいことでしょうね。

 

ブラックフライデーのナイキ原宿で未来的な買い物を体験

Black Friday という語は知っていましたが、カタカナ語ブラックフライデーを見るようになったのは今年ぐらいからでしょうか。いろんなスポーツメーカーが、オンラインストアや直営店などで安売りをやっています。

この1年間、3回のフルマラソンのほか普段のトレーニングでも相棒として履いてきたナイキのフリーラン2018が走行距離通算600kmを超え、ソールの減り具合もそれなりになってきたことから、後継を探していました。同じモデルは新品ではもう入手できないのですが、検索した結果、同じナイキだとズームペガサス36というのがよさそうなので、20パーセント引きで買えるこのチャンスを逃すまいと思っていました。

そして勤めは半休をとって勇躍原宿へ。ナイキの日本でのフラッグシップ的直営店です。

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なんか変なアングルだな

久しぶりに訪れる原宿は、相変わらず若者が多いのですが東アジア系の顔立ちでも中国人・韓国人が多いようでした。駅前の歩道橋がなくなり、すっきりしたようにも見えますがあまり印象は変わりません。

ナイキのショップはすぐ見つかりましたが、店内に入って戸惑います。店員が見当たらないのです。しかしよく見ると小さい名札を胸につけている人が何人かいます。それがスタッフなのでした。私服なんですかね。客もナイキのアパレルを着ている人が多いので、遠目には見分けがつきません。

ランニングシューズを飾ってあるところに行くと、「店内のサイズ在庫は商品のバーコードをナイキアプリで読み込むと検索できます」なんてことが書いてあります。おお、すげー!と思ってアプリを立ち上げますが、どうやってバーコードを読み込むのかわからず、店員を探しました。名札に中国語ができますと添え書きしてある中国人っぽい姓の女性がいて、日本語で話しかけると流暢な日本語で教えてくれました。アプリに位置情報の取得を許可しておく必要があったのです。そして、「メンズは2階でございます」とも教えてくれました。

階段を上り2階に行って目指すズームペガサス36を手に取り、アプリでバーコードを読み込むと、サイズの確認の後(アプリであらかじめ自分のサイズは登録してありました)、試着するかどうかを尋ねられます。OKを押すと「在庫を検索しています」という表示が出ます。そのまましばらく待っていると表示が切り替わり、在庫があったので2階エレベーター前で待てと言われます。「エレベーター前」がどこかわからず、また店員に聞くと、目の前の椅子に掛けて待つように言われました。結局エレベーターの位置はわからずじまいで、その試着を依頼したのが僕であることを店員はどうやって把握するのか不思議に思いながら、とにかく座って待ちました。

ほどなく、モデル出身の女優みたいな雰囲気の美人店員が靴の箱を持って現れ、僕の名前を呼びました。なんとなくの位置だけを把握して、人定はアナログで行うようです。「試し履きされますか?」と念を押されたのはちょっと謎でしたが、はいと答えて用意してもらいました。サイズに問題なさそうなので購入の意思を告げます。まずアプリの登録者情報を小型タブレットで読みとってもらい、割引が適用されることを確認してから、支払い手続きに移ります。クレジットカード払いの場合だけかもしれませんが、レジカウンターではなくその場での決済になります。暗証番号を画面上で入力してレシートが出力されると支払い手続き完了。入店してからここまで20分もかからなかったと思います。

靴を買うとなると、店員さんに倉庫から在庫を探してもらって念のため違うサイズも含めて試し履きして……と短くても30分ぐらいは要することを覚悟していましたが、アプリを使った簡略化がなされていて短時間ですみました。いやー未来的だなーと感心した次第です。時代の先端を行く若い人とか中国人にはすでにありふれた日常なのかもしれませんね。おじさんには新鮮な体験でした。

ナイキのブラックフライデーセールは12月2日(月)までです。

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今回も黒一色で

 

フルマラソン2日後は筋肉痛が怖い

これまで2回のフルマラソンの翌日は、勤めを休んでいました。しかし今回は年末調整の書類提出の締め切りなどもあって出勤することに。筋肉痛はどんなことになるだろうと戦々恐々でした。

しかし、内股や右腕の内側あたり、それから背中の筋肉に張りがあって若干痛いぐらいでした。疲労感はハンパなくありましたが。乳酸がめちゃ溜まってる感じ(乳酸が疲労の原因物質だとするなら)。

これは翌々日にドンとくるパターンか、と思っていたら、今日もさほど痛みはありません。当日のうちにストレッチを入念におこなったからでしょうか。あるいは若返った?! それとも、3日後にドカンとくる新たなフェーズに突入したのでしょうか……。

そして今日は久しぶりにプールで泳ぎました。相変わらず下手で、というより前より下手になっている感じで、腕で必死に水をかいてもあまり進みません。下半身も前より沈んでいるようなのに腹筋で支え切れません。これは疲労によるところも大きいのでしょう。30分足らずで引き揚げました。

それでも、泳ぐと筋肉のうちランニングとは違う部位を使うように思え、凝りが緩和されたような気がします。特に上半身。

明日あたりからランニングを再開して、次にどんなことを目標にするか考えようと思います。

横浜マラソン2019に参加しました

横浜、別れの街〜♪

1週間前に腰痛からきたものと思われる膝痛で走れなくなって、一時は完走すら危ういと思っていましたが、公式スタート時刻からの計時で5時間19分30秒台ぐらい(?)、手元のランニングウォッチでは4時間59分31秒というタイムで完走できました。

フルマラソンは3回目の挑戦で、5時間を切ることを目標にトレーニングを積んできました。とりあえず目標達成と見なすことにします。

今日1日を振り返っておきます。

スタートまで

4時50分起床。バナナとトマトジュースをとった後、ワセリンを大事なところに塗り、コンプレッションの上下にラガーシャツ、ウインドブレーカーという格好で家を出ました。コンビニでおにぎり2個とジャスミン茶を買って5時台の電車に乗り込み、みなとみらいを目指します。乗り換えの新宿三丁目便意が! もう少し早く来てくれればよかったのに! とりあえず我慢。

横浜マラソンの手荷物預け用ビニールバッグを提げた人、それは持ってないけど明らかにランナーという人が次々に乗ってきます。みんな速そうだ……。

みなとみらい駅でうんこしようと思っていましたが、「たいへん混雑しております。スタート地点付近の公園の仮設トイレをご利用ください」というアナウンスがあり、諦めました。

パシフィコ横浜で上半身だけ着替えます。小学校のオヤジの会のそろいのTシャツにゼッケンをつけてあったのを着ました。手荷物預けもうんこもぎりぎり間に合い、スタート地点に並びます。

最初待っていた場所は日当たりがよくて暖かかったのですが、スタート時間が近づいて前に詰めると日陰でけっこう寒かった。

スタートから10キロぐらいまで

そして、スタートの号砲。司会者が「ここからがスタートです!」と何回も言っていましたが、我々後方グループには「ここ」がどこだかわかりません。「谷原章介さんがいらっしゃるここがスタートです」と言っていた時もあったので、それを目印にすればいいのか、と思いましたが、我々がたどり着く前に「それでは谷原章介さんもスタートです!」と言われてしまいました。結局、走り始めるまでに20分ぐらいかかったようです。

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我々のスタート

走り出してからも大変な混雑で、なかなか思い通りに進めません。時速9キロぐらいを目安に行くつもりでしたが、7キロ台のことが多かったかな。

そして、小用の必要を感じてトイレの場所をチェックしていましたが、どこも長蛇の列。空いているところを探すのは諦めて、並びました。休憩にもなっていいかも、とは思いました。

名物、高速道路

横浜マラソンの名物は、21kmから31kmぐらいの区間首都高速道路に設定してあることだそうです。そして、難所でもあると。高架なので上り坂があるのはもちろん、水平方向にも微妙な傾斜があり、さらに路面の硬さも気になるらしい。

そういう難しさを事前に聞いて覚悟していましたが、どれも思ったほどではなくて助かりました。右手に海、左手に富士山が見える絶景スポットもあり、僕自身はここ好きです。余裕がなくて写真は撮っていませんが。

35kmぐらい

膝痛が現れて以来、痛みがなるべく出ないフォームを模索していて(といってもちゃんと走ったのは1回だけですが)、今日はそれをつかんだような気がしました。恥骨のあたりを前に押し出すような感覚で、背中はまっすぐにして、わずかに前傾するという感じ。給水もまめにとり、塩タブレットとかアメとかチョコレートもできるだけもらいました。その甲斐あってか今日はわりと快調で、30kmを過ぎてもあまりペースを落とさずに運ぶことができました。

しかし、35km前後あたりからつらくなってきます。横浜港シンボルタワーのところの折り返し、先を行くランナーたちがどんどん来るのに、いつまでも折り返し地点が見えてこないあたりです。

周囲のランナーたちの臭いが気になり始めました。通常の汗臭さのほかに、酸っぱい臭いが特に。酢酸が生成されているのでしょう。5時間程度のランナーにはよくあることかもしれません。こりゃたまらないなと思いながら走りました。僕もおそらく同じような臭いを発していたのでしょうが。鼻をつまむわけにもいかず、我慢して走りました。

ゴール!

これまでの経験から、最後の5kmというのはいつものジョギングの5kmより数倍長く感じることがわかっています。今回もそうでした。特に .195kmの分が長いんですよね。たかが200mなのに。「40km」の標識が見えてから、「あと2km」が見えるまでの間隔がめちゃ長いです。太股の裏がつりそうな感覚も現れてきました。

それでも、あまりペースを落とさないでフィニッシュできました。

ゴールしてから歩き始めると、視界が白くなった感じと、血流が全部両脚に向かっているような感じがしてヤバいかと思いましたが、倒れはしませんでした。

最後になりましたが、スタッフ、ボランティアの皆様、沿道で声援を送ってくださった皆様に厚く御礼申し上げます。