気づいた点を少しずつ挙げていく。
eye dialect
発音つづり[視覚方言]はあまり拾うつもりがなかったらしく,下記の項目は記載なし。
- da (= the)
- dis (= this)
- li'l (= little)
kinda, kinder はあるが,sorta, sorter^2 はなし。
shoulda(「非標準」というレーベルをつけている)は載っているが coulda, woulda は載っていない。
レーベルの不統一も見られる。dunno は(俗)だが,gotcha は(略式)。両方「略式」でいいのでは。
口語的表現としては,ほかに rhyming slang(押韻俗語)もほとんど触れていない。
ページ数が増えて(ただし紙を薄くしているので厚さは第3版とあまり変わらない),より一般向けというか翻訳にも使えるようになったのかと思いきや,その辺はあまり手当てしてなかったようだ。意外。
例文
rule の自動詞用法で「最高!」という意味になるのがある(『ウィズダム』での用例は Ichiro rules!)が,これを加えてきたのはよいとして,用例が Yankees rules! となっている。Yankees は単数扱いなのか。それとも,主語の単複にかかわらず rules の形になるのか,注記があったほうが親切。
言い換え
id:zokkon:20060606#p1 で指摘した lawman の言い換えが lawmaker となっている矛盾はそのまま。