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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

逃亡のガルヴェストン

表紙のイラストと「ガルヴェストン」という地名に惹かれるものがあって買ったハヤカワポケットミステリ。ガルヴェストンはテキサス州のメキシコ湾岸にある町。帯には「〈ポケミス新世代作家〉連続刊行第3弾」と書いてある。
主人公は取り立て屋でボスにはめられて殺人事件に巻き込まれ、現場にいた若い娼婦と逃亡する。別に解けない謎が提示されるわけではなく、2人の運命も第2章(本の中では単なる「2」という表記)で早くも明かされるので、読者としては謎解きの楽しみではなく、登場人物たちがどうやって運命から逃れようとしていくか、その行動を追うストーリーを味わって読むことになる。
この娼婦が、かなりの美人で実は頭もいいという設定なのがファンタジックな空気を醸し出していると思った。味わいとしては小品かな。あと、僕は聴いたことないけど、主人公はビリー・ジョー・シェイヴァー Billy Joe Shaver とかのカントリー音楽が好みだというのが自分にとっては目新しかった。
逃亡のガルヴェストン (ハヤカワ・ミステリ)
ニック・ピゾラット 東野 さやか
4150018472
Old Five & Dimers Like Me
Billy Joe Shaver
B000001SMQ