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北区赤羽マラソン挑戦の記(ハーフの部)

2018年1月7日、初めてハーフマラソンの大会に挑戦した。その記録。長い上に写真もなくて読む方には申し訳ない。

2013年ぐらいにふと思い立ってジョギングを始めた。始めるに当たっては銀座のアシックスストアに出向いて足のサイズを計測してもらい、意外に大きなジョギングシューズとソックス、ウェアを買って形から入ったのだった。

Facebookで動向を知るようになった中学・高校の同級生たちにはフルマラソンを(僕から見れば)ものすごいタイムで走る連中がすごく多くて、それに触発されたという面もあったのかもしれない。最初はふつうの腕時計をはめて時間を計り、距離は行政が整備した川べりのジョギングコースの距離表示板を頼りにしていたので不正確だったと思う。スマホアプリのRunkeeperを入れて比較的詳細な活動記録がとれるようになり、それをFacebookに流すようにしてから上記の同級生たちからアドバイスをもらうことが増え、距離も時間も伸びてきた。ここらへんで何か大会にでも出てみるかと思って、地理的にそんなに遠くなく、スタート時刻が遅めで、制限時間もハーフが3時間と長めの北区赤羽マラソンを選んだ。

かれこれ5年ぐらい走っているとはいっても、最初は大会に出ることなどまったく視野に入っていなかったので初心者である。大会に出ること自体も初めてだし、20kmを超える距離を一度に走るのも初めて。まずはどんな装備が必要なのか調べることから。でもそれをやったのが年明けだったという泥縄ぶりは反省すべきところだ。

タイツと長袖シャツ

当初、春ぐらいに走るときに着ている半袖ランニングシャツと、長袖で薄手のプルオーバー型シャツ(何と呼ぶのかわからない)に下半身はジャージの下でいいかなと思い一度近所を走ってみた。しかしこれでは上半身が意外に寒く下半身は温度的には問題ないけどかっこ悪い。というわけで家人の助言もあり、アイテム名はこれもよくわからないが体にぴったりしたタイツと長袖シャツを買うことにした。ヴィクトリアに行ったらアンダーアーマー製品20%引きのセールをやっていたので、1組だけ残っていたグレーのMサイズ上下を買った。走るときには上下とも1枚ずつ重ね着をした(七分丈のパンツと半袖の速乾シャツ)。温度的にはぴったりだった。

擦れ予防

足の裏の皮がむけることがあるのでワセリンを塗っておくといいという話を聞いたので、足の裏に塗り、ジョギングで比較的長距離を走るときに玉袋が擦れて痛くなった経験があったので玉袋にも塗っておいた。乳首も擦れて痛いといやなので絆創膏を貼った。ちょっと小さすぎたがいずれも問題なかった。

エストポーチ

エネルギー源の補給と貴重品を入れるために必要なのでヴィクトリアで買ったが、もしかしたらレディースだった? 腹回りに対してぴったりすぎた(つまりストラップが短かった)。その割に、走り出したら上下の揺れが大きくて邪魔になった。これは失敗だった。

帽子、サングラス、手袋など

ランニング用のキャップがあれば防寒用にいいかなと思って物色したけど気に入ったデザインのがなかったので、時々かぶる雪柄のニット帽を持っていった。最初かぶって途中から脱げばいいというつもりだったが、寒い場所もあったので結果的には脱いだりかぶったりになった。 サングラスはふだん使わないので今回も用意しなかった。しかし陽光は意外と目を痛めるという話も聞くので本当は着けて走るべきなのかもしれない。 手袋はふだん使っているナイロンのもの。

コース

新荒川大橋から少し上流にある京浜東北線の陸橋がスタート地点。そこから2kmぐらい上流で折り返し、5km下ってまた折り返すという約10kmのコースを、ハーフの部では2周する(ほかにクオーターの部やリレーなどがある)。この大会は毎月行われているらしく、運営やボランティアの皆さんも手慣れた感じで安心感があった。どうせ大会に出るなら周回コースではないほうが望ましかったが、2周なら御の字である。

スタートまで

レース開始が11時、その10分前にスタート地点に集合というスケジュールだったが、初めての土地なのに最寄りの赤羽岩淵駅に着いたのが10時30分ぐらい。そこから10分ほど歩いて受付到着、荷物置き場にスポーツバッグを置いて上着を脱いでゼッケンをつけて必要なものをウエストポーチに入れ直し……とやっていると時間がギリギリになってあわてた。安全ピンでゼッケンを留めるのにもたつき、左右アンバランスな位置に留めてしまったが、直す時間がなかった(実は落ち着いてやれば直せたと後になって気づいた)。 スタートの合図があってすぐに手元のランニングウォッチも計測を始めたが、考えてみればこれもミスで、後ろからダラダラ走っていく我々はスタート板を通過した時点でボタンを押せばよかったのだった。よくグロスとネットという言葉を聞いていたが、結果的にグロスとネットの記録がほぼ同じになってしまった。

レース中

1kmあたり6分を少し上回るぐらいのペースで進むと、最初の折り返し地点を過ぎたぐらいでもう周囲のランナーはまばらになってくる。あまり周りに気を使わなくてすんだのはよかった。一人すごく煙草臭い男性がいて、これで走るのかと驚いた。なるべく距離を置くようにしながら追い抜いたのでちょっとオーバーペースになったかもしれない。その辺りで前を走っていたポニーテールの若い(かどうかはわからないが)女性を目標にしばらく走ったけど振り切られた。

川沿いのコースなので風が強く冷たい地帯も多く、数は少ないが坂もある。一度ペースを落としたらなかなか後で挽回するのは難しいと思った。実際、ラップを確認したら8km過ぎからペースが落ち、1kmあたり6分30秒以上かかるようになって結局そこから回復していない。ちょうど一番長い上り坂のところからだ。

といってもそれほど苦しさは感じなかった。荒川の川べりを走るコースは開放感があり、晴天に恵まれたこともあって気持ちよく走れた。川風は冷たかったけど。14,15km辺りでは「意外と走れるもんだな」と思った。しかし18kmのところで上述の一番長い上り坂の2回目があり、覚悟はしていたもののそこから最後までがきつかった。がんばって脚を運ぼうとしてもなかなか前に進まない感じだった。

給水所は4回利用した。水とスポーツドリンクが用意されていて、ずっと水を取ったが最後の給水所では間違えてスポーツドリンクを取ってしまった。ウエストポーチに入れていたウィダーinゼリーは結局口にしなかった。

公式記録は2時間15分37秒。ふだんのジョギングのペースから、2時間30分は切れると思っていて、2時間20分ぐらいかと思っていたのでほぼ目標通りということになる。

レース後

ゴールインしたら係の人に計測チップを渡すことになっている。自分ではうまく外せなくて係の人にちぎってもらった。ゼッケン自体を外そうとして寒さのせいか指が動かず、安全ピンが外せなかったからなのだが、くっつけてあるチップをちぎって渡せばいいのだった。

そして荷物置き場に行って上着を取り出して羽織り、よろよろと歩いて近くの銭湯に向かおうとしていたら若い男女の集団に呼び止められてスマホでの写真撮影を頼まれた。震える手でシャッターを押したがあれはうまく撮れていたのだろうか。そのときに彼らがみんな記録証を手にしているのに気づき、スタッフに記録証の発行の仕方を教えてもらって(機械があるテントに行ってゼッケン番号を告げるだけでよい)なんとか入手した。あやうくもらい損ねるところだった。へろへろのおじさんに声をかけて写真撮影を頼んでくれた彼らに感謝しなければならない。

とぼとぼ歩いてお玉湯という銭湯に向かい、入浴料460円とタオル・シャンプー・ボディソープのセット代100円を払って入浴。この大会がある日はいつもより早くから営業してくれるのだ。混んでいて少し待った。この時に初めてウィダーinゼリーを流し込んだ。 入浴後はせんべろの街として知られる赤羽で豪遊するつもりだったが、JR赤羽駅まで歩く気力が残っておらず、赤羽岩淵駅に戻った(これならもう1軒の銭湯、岩の湯のほうが近かったことは後にわかる)。そして昼食がとれそうな店が見当たらず、南北線に30分ぐらい乗って四谷まで戻り、vivo daily stand というワインバーでビールにキッシュなどをつまんで一人で祝杯をあげた。