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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

自転車ロードレースは見応えあった

世界的スポーツイベントが始まりました。開催には今でも反対なのでどちらかというと非国民陣営に入りますが(いや、今時の用法だと「反日」か)、開会式は見たし、競技も実はそこそこ見ています。

ここまでで特によかったのは自転車ロードレース。

にわかファンなので付け焼き刃の知識しかありませんが、男子は、ツール・ド・フランスの優勝者スロベニアのポガチャル選手をはじめとする一流の競技者が集結して高いレベルのレースが期待されていたそうです。そのポガチャルも積極的なレースをして、最後はツール・ド・フランスで3位だったエクアドルのカラパス選手が優勝しました。そしてポガチャルは2着争いに加わり、写真判定の末フィニッシュ体勢のわずかな差で競り負けて3位でした。見応えのあるレースでした。

民放が運営する gorin.jp というサイトでインターネット中継を見たのですが、快適に視聴できました。コマーシャルも入らないし、はしゃいで空騒ぎする実況アナウンスもない。その代わり、何が起こっているのかわからない場面も多々あったのですが。

驚いたのはその映像の美しさ。海外の大レースの衛星中継を思わせるエキゾチックな画質とアングルを堪能しました。そして時々映り込む日本の平凡な住宅や田園風景のみずみずしさ。自転車ロードレースを必ず開会式の翌日に組むのは、その国の風景を世界に知らしめるためだそうで、それには十分成功していたと思います。

そして男子の翌日つまり今日行われた女子はさらに驚くべき展開でした。序盤から飛び出したオーストリアのキーセンホーファー選手がそのまま逃げ切って優勝。近藤史恵熊谷達也などの自転車小説を読んで得た知識では、他の人の後ろにつかず先頭で走るのは大変な風圧を受け、とんでもなく体力を消耗するもので、チームの仲間と交替しながらならともかく、単騎逃げで勝つことはほとんど不可能なはずです。オーストリアから出場したのは1人だけだったので必然的にそうなったのでしょうし、現在はプロとして活動しておらずメイン集団から過小評価された面が大きかったとは思いますが、それにしても。

キーセンホーファー選手はケンブリッジなどで数学を学んだ博士号所持者で、東京の高温多湿への対応も綿密に計算したトレーニングプログラムを組んでいたそうですから、終わってみれば必然だったのかもしれません。

これら好勝負が、テレビではダイジェストが早朝に放映されただけで、生ではインターネット中継だけだったというのは非常に残念です。もっと人気が出る潜在力のある競技だと思います。今のところ、家人にだけはその魅力を理解させるのに成功しています。Twitterでは盛り上がっていたそうなので、人気がブレイクするのも時間の問題かも。

現代日本ではマラソンや駅伝が人気を博しているわけで、スピード感はそれよりあるし、土地の魅力をアピールする機会も作れる。ビジネス的なポテンシャルは欧州での人気が証明済みとも言えます。

オリンピックでもまだ自転車競技はありますが、それはそれとして、次はジャパンサイクルリーグの第5戦、8月8日大分でのコーユーレンティアオートポリスロードレースを楽しみにしたいと思います。

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1回目のワクチン接種も完了