z is for zokkon

50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

フレンチプレスでコーヒーは味わいの解像度が上がる

自分で豆を挽いてコーヒーを淹れるのに、皆さんはどんなやり方を選んでいますか?

僕は長らくペーパーフィルターを使った後、結婚してからフィルターをスイス製の金(ゴールド)に替えて20年以上経ちます。それで特に不満もなかったのですが、このほどプレス式のティーサーバーを買ったので、新しい淹れ方を試してみています。

f:id:zokkon:20211113183329j:plain
f:id:zokkon:20211108151842j:plain
商品名はコーヒー&ティープレスらしい

もともとは、朝食のときに紅茶を淹れるのに使っていたガラス製のティーポットのふたが割れてしまい、代わりのものを東急ハンズに買いに行ったところ、頑丈そうなティーサーバーが目に入ったので衝動買いした次第です。カフェなんかで紅茶を注文するとたまに出てくる形状のティーサーバーです。今までちゃんとした使い方を把握せずにその場その場で対処していたのですが、取扱説明書を読めばそこも理解できるだろうという思惑もありました。

説明書を読むと、コーヒーを淹れるのにも使えると書いてあります。淹れ方自体は簡単で、カップとサーバーを温めておき、挽いた粉をサーバーに入れて熱湯をそこに勢いよく注ぎ込み、3分ほど待ち、カップに注ぐ。終わり。という具合です。もちろん、豆を挽く、お湯を沸かす、といった工程のそれぞれでそれなりに時間はかかるのですが。なお、中蓋的なものを押し下げるのはカップに注ぐ直前です。

このやり方をフレンチプレスと言うそうです。豆のうまみや香りが多く含まれる油脂分をコーヒーオイルと呼び、それを逃さず抽出できるやり方だとのこと。ゴールドのフィルターも、ペーパーフィルターと比べるとコーヒーオイルが多く残るという触れ込みですが、時間をかけてお湯を注ぎながら抽出するので、成分の残り方が違うのでしょう。

同じ豆で比べたことはまだないのですが、香りや味の特徴がこれまでよりはっきり感じられるように思います。「解像度が上がる」という表現がぴったりくる感じ。はっきり言ってすごくおいしいです。

なお、最近の豆は神田や神保町に店舗のある豆香房という焙煎所で買ったモカ・イルガチェフ。ケニア産だったかな。この豆と淹れ方の相性もいいのかもしれません。今まで職場の近くに店舗があったので調達は容易だったのですが、神田方面に行く用事がなくなったので近所でいい豆を入手する場所を開拓する必要があります。

ティーサーバーを使ったフレンチプレス、結論としてすごくおいしいのですが、難点もあります。

片づけが面倒なのです。抽出し終わったコーヒー豆のガラはサーバーの底にそのまま残っているので、手を突っ込んで捨てなければなりません。それ自体は別に大した手間ではないのですが、サーバーを分解して豆のガラを洗い流し、乾いたら組み立て直すのはちょっとした作業量になります。

さらに、油脂分が豊富なので、カップやサーバーに残った油脂をちゃんと落とすためには中性洗剤を使う必要があります。洗剤は必ずしも毎度毎度使わなくてもいいのでしょうが、次に紅茶を淹れるのに使いたくなったときにコーヒーの油脂が残っているといやだなと思うと、つい毎回洗剤を使ってしまいます。地球環境にはやさしくないですね。でもペーパーフィルターを使うよりはいいのかな。

なお、紅茶のほうはティーサーバーで淹れたときより急須型のティーポットで淹れたときのほうがおいしいような気がして、結局これまで通りティーポットで淹れています。割れたふたの代わりにシリコーン製の別のものを応急処置的に使って。