z is for zokkon

50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

アレサ・フランクリン死す

15日ごろからフェイクニュースアレサ・フランクリンの訃報が出回っていたが、8月16日に逝去したことが公式に発表された。僕はBBCの速報で、それが現実のものになったことを知った。

ちゃんとアルバムを買って聴いたのは20代半ばぐらいだった。今はなき渋谷WAVEだったと思うが、Lady SoulとAretha Nowをまず買って、その後でYoung, Gifted and Blackを買ったように記憶している。それからしばらくしてRare & Unreleased Recordingsも買ったが、持っているのは結局これだけ。今思えば、代表曲Respectが入っている最初期のI Never Loved a Man the Way I Love Youも買っておけばよかった。

なぜこういう選択になったかは覚えてないけど、Lady Soulは収録曲の(You Make Me Feel Like) A Natural Womanの存在を松浦理英子の作品を通じて知っていたからだったのではないか。冒頭のChain of Foolsも映画『ザ・コミットメンツ』で知っていたかな。 Aretha Nowには「小さな願い」という邦題がついたI Say a Little Prayerが入っている。この歌は、マット・ディロン主演の『最高の恋人』の中で、アナベラ・シオラがカラオケで歌うシーンがあって印象的だった。当時好きだった女の子がアナベラ・シオラにちょっと似ていた。ただ、この歌はアレサの歌というよりディオンヌ・ワーウィックの歌というイメージだけど。

いろんな思い出があるし、それだけではなくて聴くたびに新鮮な感動がある。Young, Gifted and Blackは去年ぐらいに改めて聴き直したらRock Steadyがめちゃグルーヴィーでモダンなので驚き、それ以来しょっちゅう聴いている。

今回、トランプ大統領までが追悼のメッセージを寄せたのは意外だったが、オバマ大統領が寄せたメッセージにはとりわけ感動した。不世出のシンガーだっただけじゃなく、今日にもつながる問題にも積極的に取り組んで後進を勇気づけてきた、偉大な人だったと思う。安らかに。