10月1日から税制が変わって、本物のビールの税率が下がりました。いつも買っている500mL瓶のハートランドが本体価格278円から268円に(近所のスーパーでの価格)。1本あたりわずか10円ではありますが、ちりも積もれば大きいですからね。
これから年数をかけて発泡酒や新ジャンルの税率を上げて本物のビールは下げるというのが国税庁の方針です。ようやく正常化に向かって踏み出したと言えます。ずっと待っていました。
ベルギービールの一部の銘柄のように麦芽の含有量が少ないビールも世界には昔から存在しているわけですが、日本で近年開発された発泡酒や新ジャンルのビールまがいの飲み物は、あくまでもまがい物でしかなく、意味のない技術革新だったと思います。こんなものを海外に持っていったって売れないでしょう。接待を伴う飲食店でこういうのを出されたら、もうその時点で席を立ちますね。変に人工的な味がするんですよ。うまければこんなに文句は言いません。そういうものを開発するためにリソースをつぎこんできたわけですから、情けない限りです。
という個人の思いとは裏腹に、製造元はずっとまがい物のビールに力を入れてきました。ビール会社が実施するアンケートなんかでも選択肢はたいてい「ビール・発泡酒」などのように一緒くたにされていましたし。自由回答欄に「ビールとまがい物を同じジャンルのものとしてくくるのはおかしい」と書いたこともありますが、そういう意識がビール会社になかったんでしょうか。ほんとむなしい。
(自分の思う)正常化に向かうとはいっても、貧乏人にとっては単に発泡酒が高くなるだけであって、ビール類の需要が戻ることは期待できないという声もあります。残念ながらそうでしょうね。そうなったらビール会社には猛省してもらいたい。
もう一つビールの話題を。この秋に出た新製品として、糖質ゼロのビールが話題になっているというか製造元のキリンが宣伝や広報に力を入れているようです。一番搾り糖質ゼロというのがその新製品。
コンビニの店頭で初めて見たときはなんか胡散臭そうで買わなかったのですが、日経Goodayというサイトの記事広告だか取材記事だかわかりませんが、開発者にインタビューした記事を読むと飲んでみたくなりました。
それに、信頼できるビールの飲み手が飲んでみたらけっこうよかったとFacebookで書いていたのも後押しになりました。
自分で飲んでみての感想。
まずくはないけどコクがない。
すっきりした飲み口で悪くはないです。奥行きがない感じ。コクがないというのと同じか。自分は糖質をそれほど気にしていないので同じ値段なら普通の一番搾りを飲むね。という感じでした。