電子書籍

電子書籍コンソーシアムの特別顧問を務める西岡郁夫氏(モバイル・インターネットキャピタル社長)が,ビットマップ方式で電子書籍を提供することの利点を説いている。http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_nishioka47

たとえば、インターネットで新聞が読めますが、読んで楽しいですか? 僕は読む気にはなりません。

楽しい内容なら楽しいだろうよ。ビットマップの利点として西岡氏が挙げているのは,著作者の意志に忠実なものを提供できることと,世界中の文字が表現できることなんだけど,作り手の論理しか見えない。うまくまるめこまれたんだろうな。
ユーザーの利点としては,たくさんの書物が小さい筐体の中に入ること。しかしそれだけならパソコンあるいはPDA向けの電子出版をもっと活発にするといった方法をとれば十分で,あえて専用端末を作る意味がない。

ビットマップでは検索ができないからダメ,と主張しつづけてきたが,目次から目的のページに飛べるならある程度はOKかな,という程度の妥協はできる。検索性は電子媒体の本質だと思うんだけどねえ。後に続く製品は検索可能なものが出てくると信じたい。

もう一つ気になっているのが,著作権保護のやり方。
たとえば,ロングマンやマクミランの最近出た英英辞典に付属する高機能のCD-ROMも非常にきついプロテクトがかかっていて,1ヶ月に1度はCDをパソコンに入れて認証させなければならないのだが,そこまでする必要があるのかどうか調べるべき。少なくともレコード会社ほど過敏になる必要はないと思うけど,データフォーマットが定まって電子書籍の流通量が増えたときに違法コピーはどれくらいの規模になるだろう。今EPWING形式の辞書データが WinMXwinny でどれくらい交換・共有されているか調べて,参考にすることはできないんだろうか。

「"紙/デジタル、メディアの組み合わせが重要"-電子書籍ビジネスセミナーから」 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/16/07.html では電子辞書についても触れてある。ただ並べてあるだけだが。