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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

大雨の翌日に都会の川は

台風2号に刺激された前線からの降雨で、6月2日を中心に全国で大変なことになりました。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

杉並区にはちょっとした雨でもすぐ氾濫していたことで有名な善福寺川がありますが、環状7号線の地下に大規模な貯水池を造ったりして対策を進めてきたおかげで、氾濫することはめったになくなりました。今回、3日未明に氾濫したというツイートを見かけててっきり信じてしまったのですが、真偽不明です。何かにつけて区長や区議会の親区長派を攻撃したがる勢力がいるようで、災害もそれへの対応も格好の口実にされてしまいます。災害情報も素直に信じることができない難儀な世の中になってしまいました。

夜が明けてからも朝のうちはまだ雨が残っていましたが、昼ぐらいからよく晴れたので、その善福寺川の様子を見に行きました。

全長10kmという短い川で、大雨が降ってあふれるぐらいの水量になったとしても、雨が上がればすぐに水位が下がります。もちろん、流量はしばらく(といってもせいぜい1日)多いし、流れも速くなるのですが。

善福寺川で暮らしている魚や水鳥や亀なんかは激しい大雨の時どうしているのか気になりますよね。それが心配で見に行ったという面もあります。

今日の午後に行った時点では、もうかなり水位も下がって草地も露出していたので、鳥の姿はたくさん見かけることができました。カモのひなもいます。スッポンが甲羅干しをしていたり。

左がカモの親子たち、右がスッポン

驚いたのは野球場。和田堀野球場という施設があって、周囲の道路より低いところに造ってあり、調整池の機能も兼ねているのです。ちゃんと「6号調整池」という名前もついています。同様の機能を持つテニスコートもありました。

知識としては知っていましたが、実際に池になっているのを見たのは初めて。写真には撮れませんでしたが、今日はふだんベンチとして使われている辺りをカモが泳いでいました。「冠水のため利用不可」「再開は未定」と書いた張り紙がありました。川の水は上述のようにすぐ引きますが、野球場をまた使える状態にするには時間も手間もかかりそうです。

大雨の翌日の和田堀野球場(6号調整池)

いったん自然に手を加えて人間の都合のいい状態に作り替えてしまったら、その状態を保つ必要が生まれ、そのためには多大なエネルギーを注ぎ込まなければならないんですよね。これは都会に限らないのですが。その大変さの一端に触れた散歩でした。