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スウィングガールズ

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]

(本当はスペシャル・エディションを買ったのだが,ジャケ写に上野樹里が写っているほうにした)
ビッグバンドジャズなんか知らない人を対象にする娯楽作品なら,グレン・ミラーデューク・エリントンの有名ナンバーを中心に構成するのが常道で,これもある程度はそれに近い選曲だけど,スウィングガールズ再結集のきっかけになる大事な場面なんかで60年代英国のビート(モッズ?)グループの曲を取り上げていたり,そう一筋縄ではいかないのだ。さすが音楽監督にミッキー吉野を据えただけのことはある。
DVDもオリコン上位を独占したりして盛り上がっているようなので,ビッグバンド業界としてもこれを利用しない手はないと思うのだが,あんまりそっち方面から素人へ働きかける動きは目立たないような気がする。ちょっと残念。まあぼく自身も全体としては,かわいい女の子たちが楽器を持つともっとかわいいよ,という映画として見たわけで,ビッグバンドは楽しいよ,という誘い水にはちょっとなりにくいのかもしれない。
でもビッグバンドでみんなで音を出してばっちり合うと背筋がぞわぞわーっとする感覚に包まれるときがごくたまにあった。というのを感じ取っていただければ。
The Basie Big Band

The Basie Big Band

映画ではカウント・ベイシー作品は取り上げられてなかったけど,ビッグバンドジャズの基本はやっぱりこれ。
ガールズたちの演奏は,よくぞ1年足らずでここまで,という感想も出てくると思うけどやっぱり明らかに素人の音だった。劇中で,既存の音源を使った「A列車で行こう」はすごくかっこよく聞こえた。誰の演奏なんだろう。