「キボンヌ」って死語?
さて,トロイもアレキサンダー大王も映画になったんだから,ギルガメシュ叙事詩もそろそろ映画化されてもいいんじゃないか。既にあったかもしれないけど。
- 作者: ルドミラ・ゼーマン,Ludmila Zeman,松野正子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/07/08
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
3部作の絵本にしたもの。細密でエキゾチックな絵がついている。子供には言い回しなどがちょっと難しいと思うが,絵の美しさや話の普遍性は4歳の頃から理解できていた様子。残酷な王だったギルガメシュが,神の遣わしたエンキドゥとの戦いを通じて友情を知る,というのが第1話。
このあと,第2作『ギルガメシュ王のたたかい (大型絵本)』では女神イシュタールとの争いや友の死があって悲劇色が強まっていき,第3作『ギルガメシュ王さいごの旅 (大型絵本)』ではノアの方舟の話のもとになったといわれる大洪水伝説の挿話を含むギルガメシュの絶望的な旅が語られる。
何度読んでも飽きない。すばらしい。