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新刊和英辞典

丸善に『ライトハウス和英辞典』(第5版)が出ていたので買ってみた。前の版が今は手許にないのでページ数も項目も比較ができないが,ずいぶん薄くなっている印象。定価も下げているね。本文の最終ページが1418ページ。帯には「基本語重視で収録項目を厳選」と書いてある。項目数については,同じく帯に「基本語重視の35,000項目」と大書してあり,その内訳が帯の表4側に「見出し約25,000+成句・複合語見出し約10,000」とある。研究社には『ルミナス和英辞典』もあるし,棲み分けの必要性を考えて賢明な選択をしたといえるのではないだろうか。
造本は,最近の辞書らしくノドのところが開きやすくていい。
中身に関しては,アクセント表記の基準が気になった。単独の語でも複合語/分離複合語でも,強勢の位置を示してあるものと示してないものがあるんだけど,どういう場合にアクセント記号を付しているのか,その基準が今ひとつわからない。例えば,p. 1337 の「よりどころ」で示した訳語のうち,authority にはアクセント記号がついているのに対して,foundation にはついていない。どちらも強勢の位置は規則通りなのだから,両方ともなくて全然かまわないと思うのだが。
もう一つ,これは発見してたいへん驚いたと同時に残念に思ったのだが,「文字化け」が残っている箇所がある。見出しはひらがなの次に漢字表記を示してあるのだが,p. 1296 「やせる」の周辺(つまり「やせおとろえる」など複合語を含む見出し)で,「痩」(もしくは「瘦」)が出るはずの箇所が〓になっているのだ。おそらく正字がコードになくて,ゲラの段階では〓で通して終わりのほうで手動で直すはずだったのが,最終的に直し忘れたといったところだと思うが,これはどうしたことか。経験上,大きな箇所は見落としがちだというのは確かだけれど,4か所も気づかないものかな。ほかにもあるかもしれない,全体の信頼性にも疑いが生じる,と読者に思われてしまうのは大きなマイナスポイントだ。他山の石としたい。
ライトハウス和英辞典<第5版>
小島 義郎 竹林 滋 中尾 啓介
4767422140