レコード・コレクターズ

昨日『レコード・コレクターズ』8月号を買ってきた。読んでいるうちにうたた寝してしまってここを更新できなかった。買うの久しぶりだったので,本文用紙が姉妹誌の『ミュージック・マガジン』と同じような上質紙になっているのを初めて知って驚いた。雑誌って編集方針が変わらなくても紙質や判型が変わると必然的に変質していくんだよな。印象としてはすでに別の雑誌になっているような気がする。定価も微妙に上がってるし。UKパンクの特集でこういういい紙になっているというのがなんか納得いかないというか。
和久井光司による「世界を動かしたピストルズの"新しいハード・ロック"」(pp.60-63)という記事がおもしろかった。クリス・トーマスへのインタビューなども織り交ぜて,パンクの音楽的特徴をパートでの分析に基づいて詳説している。クリス・トーマスはピストルズのレコーディングに際して,音圧をつけるためにギターを4回〜12回同じパートを録音させ,その間チューニングを直させなかったという話が興味深い。
特集とは別に,マリア・マッキー(id:zokkon:20050709#p1)への電話インタビュー+ディスコグラフィーもある。
[追記]id:solar:20050717:p1 で「和久井光司ラモーンズをひどく貶めるような言い方でロンドンパンクと対比している記事を読み、なんとも釈然としない思いがする」とあるのは,たぶん上記の記事のことだと思うけど,そんなおとしめるような書き方だったかなあ。ラモーンズに対して「単純軽快」「サウンドが軽い」という表現をして,デトロイト陣(ストゥージズなど)からピストルズへの流れを「ハード・ロック」と位置づけて対比させていた。そしてニューヨーク・パンクに影響を受けるとヴェルヴェット・アンダーグラウンドあたりのアート/オルタナな感じに流れがちなのをマルコム・マクラレンは避けようとしたはずだ,という論旨。で,ラモーンズはどういう位置づけなのかその記事ではよくわかんなかったんだよね。少なくとも,UKパンクの祖とはされてないんだなというのはわかったけど。
まーでも特集というには薄いものだった。上で書いた「変質」は,端的にレコード・リストの不十分さにも現れていると思う。仲俣さんが書いているようなセレクトの偏りについて云々できるほどの知識はないけど,前は第一特集なら「50選」どころじゃなくて100とか200とかいう数だったように記憶している。