このところ、英国式の発音をカタカナにうつした表記法はすたれつつあるのかと思わせる表記が目につく。
ロンドン近郊にガトウィックという空港(Gatwick Airport)があるが、これを「ギャトウィック」と表記してあるのを見かけて、どんな田舎者がそんなふうに書いてるんだと思ったらどうも村上春樹先生らしい(『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』)。アメリカ英語育ちならしょうがないのか。
(追記:ただし、辞書の記述を見ると英国式でも発音は「ギャトウィック」のほうに近い。それに対するカタカナ表記が「ガトウィック」で定着した理由はわからないけど、ほかの単語からの類推なのだろうか)
- 作者: 村上春樹
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英国式とは関係ないが、「ウィスキー」も気になる。イを大きく書くか小さく書くか。実際上、多くの人はウイという2つの母音として発音しているので「ウイスキー」でいいと思うんだけど、どっちかというと「ウィスキー」が優勢かな。石橋凌ははっきり「ウィ」という1つの音として歌っていたけどね。「ウイルス」はイを大きく書くのが正式らしい。
でも「ウォームビズ」は多くの人がウオじゃなくてウォと発音してるはず。新聞では「ウオームビズ」とオを大きく表記していたけど。