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Vista

Windows Vista というネーミングが話題になっているようだ。まずトヨタの車を連想する日本人が多いだろうな。
でも、辞書フリークとして忘れてはならないのは三省堂の『ヴィスタ英和辞典』だ。

ヴィスタ英和辞典

ヴィスタ英和辞典

英語教育界の御意見番、故若林俊輔先生が編集主幹として精魂傾けて作った学習英和辞典。すべての項目(だったかな?)に例文をフルセンテンスで複数提示し、用例によって語のイメージをつかませるという方針を極限まで押し進めた珍品。あと、一風変わったカナ発音表記も賛否両論あったんだよな。実は生徒より先生の方が重宝すると思うんだけど。
あまり売れなかったらしいのは、「Virses(ウイルス)、Infection (感染)、Spywareスパイウェア)、Trojans(トロイの木馬)、Adware(アドウェア)の5つの大きな問題の頭文字をとったものだ」と思われたからか?(んなわけない)

[追記]上のカギカッコ内は CNet の記事からの引用(もともとは Veggiedude というブロガーの書いたもの)だけど、virus のつづりが違ってるし、Trojan 単独で「トロイの木馬」を表そうとしている点もおかしい(今ではそういう用法も出てきたという可能性はある*1が)。Trojan horse としないと。horse がなければ「トロイの住人」の意味になって、比喩的に「勇気のある人」「勤勉な人」を表すこともある。

*1:『ランダムハウス』によると、コンピュータ用語としての Trojan には、単独で「トロイの木馬」を表す用法がある。ということはそれほど新しい用法でもないのか