襟なしのシャツに10月が来ても夏は終わらない!
杉山清貴が歌ったのはそういう意味ではなかったはずですが……。
10月1日は都民の日ということで子供の学校が休みなので、僕も会社を休んで、六本木ヒルズ53階の森美術館へ2人で行ってきました。「塩田千春展:魂がふるえる」。
最初の展示、大きな部屋に赤い糸を張り巡らせたインスタレーション《不確かな旅》がいきなり大迫力。その後、昔のパフォーマンスの写真やビデオがあり、どれも小学生には(おじさんにも)口あんぐりの作品が続きます。
糸が赤から黒に切り替わったのは《静けさの中で》だったかな。ここで2度目の強い衝撃を受けました。
そして、最後に出てくる大量のスーツケースを天井からロープで吊り下げた作品《集積ー目的地を求めて》。スーツケースの川のようでした。古いスーツケースをたくさん集めてきて吊り下げたものです。というとなんだか間抜けな説明になってしまいますが、その陰にはそのスーツケースを使ってきた人々の過ごした時間や経験というものがあるわけで、それに向き合うだけの熱量をもって仕事をしてきたのだなあと感じました。とにかく圧倒されました。
作家名/作品名:塩田千春《集積ー目的地を求めて》
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会期も残り1カ月を切りました。評判が高くて森美術館の入場者数を更新する勢いだそうですが、多くの人におすすめしたい展覧会です。
ところで、展覧会に行くと歩き回るので疲れますよね。スマホの歩数計を見たらジョギングもしてないのに久しぶりに1万歩を超えていました。小学生はよくがんばったと思います。どれくらい心に残ったかな。
ついでに登った六本木ヒルズのスカイデッキから見下ろす東京の景色もよかった。