次男の誕生日に買い与えたのが『講談社の動く図鑑MOVE 恐竜』。
恐竜の図鑑は、2000年に出た学研の大型図鑑や小学館のネオポケットという小型版も持っているし、恐竜博の図録も2005,2006,2011と持っているんだけど、夏の旅行のときに書店で見かけたこの図鑑を欲しがったので買ってやった。
とにかくイラストが精密で美麗。しかも最新の知見に基づいて、10月2日まで上野の国立科学博物館でやってる恐竜博でも大きく取り上げられていたトリケラトプスの足の向きとかも出ているし、ティラノサウルス類も羽毛が生えた姿で描かれている。新しく発見された恐竜には赤文字で発表された年も記載されているので便利。恐竜学は近年どんどん新しい情報が加わっているので、ついていくのが大変だけど楽しい。最近話題になった、トリケラトプスはトロサウルスの子供かもしれないという説についても触れられているけど、トロサウルスの項で新説として紹介されている程度。
付録のNHK制作によるDVDは、ふだん見まくっているBBCの『ウォーキングwithダイナソー』と比べると、ちょっと子供っぽいしCGもちょっとちゃちかな。あっちはナレーションも重厚な江守徹だしね。
ウォーキング with ダイナソー 〜驚異の恐竜王国〜プレミアム・コレクション [DVD]
あとこの図鑑の内容で惜しいのは、記載されている恐竜の種類が約360種と比較的少ないこと。たとえば、シャモティラヌス。この獣脚類は、以前は名前の通りティラノサウルス類と考えられていたので学研版ではそういう分類になっていたのだが、2010年に出た小学館ネオポケット版では修正された学説に基づいてアロサウルス類になっている。そのことを確認しようと思って最新版のこの図鑑を見ると、記載自体がないんだよね。そういう些細な欠点はあるが、読むところも多いし、何度も強調するけどイラストはきれいだし、子供も大人も大満足。今は特別定価で1800円になっていて非常にお買い得だと思う。
恐竜 (講談社の動く図鑑MOVE)
小林 快次,真鍋 真
恐竜 (小学館の図鑑 NEOポケット)
冨田 幸光