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補聴器の正しい知識がもっと広まってほしい

今日はリオン株式会社(証券コード6823)の第98期定時株主総会でした。会場は国分寺のcocobunji WEST 5階リオンホール。補聴器で国内シェア首位の会社です。

大幅ではないけれども成長を続けていて、98期は売上高・営業利益・経常利益・当期純利益がいずれも過去最高。事業は、補聴器や医療用検査機器などの医療機器分野55%と騒音計や振動計などの環境機器分野45%という構成で、後者は微粒子計測器部門を分離独立させたところ。補聴器は高齢化が進む中で確実な成長が見込めると思って買った銘柄ですが、利益率は環境機器のほうが高いのですね。今は株価がやや低迷気味ですが、98期には長期借入金を全額返済し終えたとのことで、増配に期待しています。予想PERも低いので、株価の反転も大いにあり得ると考えています。(購入を推奨するものではありません)

会社が「対処すべき課題」として挙げていた一つが「補聴器装用率の向上」です。難聴を自覚している人のうち補聴器を使用している割合が日本では15%に達しないのに対し、英国では50%近く、米国でも30%にのぼるとのこと。やはり成長の余地は大きいと思います。

出席の株主から、佐藤愛子のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』に補聴器は聞きたくない雑音も人の声と同じように拾ってしまうのでつけないと書いてあったという発言がありました。社長は「佐藤さんになんとかコンタクトをとって誤解を解きたい」と言っていましたが、こういう認識の人はまだ多いですよね。僕もそうでした。朝日新聞に先日載った記事によると、補聴器は聴力に合った調整やメンテナンスが必要なのですが、その認識が一般化していないので日本では補聴器に対する満足度が非常に低いそうです。それが装用率の低さにもつながっているのでしょう。高齢者の生活の質の向上という意味からも、メーカーは補聴器に関する正確な知識の普及に力を入れてもらいたいです。

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また、今日たまたまTwitterで、難聴の人が補聴器をつけて自転車に乗っていたら警官にイヤホンと間違えられて外せと言われたというツイートも見ました。難聴者が補聴器を外したら危険が増大するのですがそっちを要請するなんて本末転倒、言語道断ですね。以前も同じような内容のツイートを見た気がしますが。正しい知識を普及させるまでの道は遠そうです。