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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

加齢の真実

すでに50代半ばで、日々老いを実感しているところです。老いるのは誰にとっても初めての体験という言い方があります。親などがそのことに関して感想なんかをいろいろ言っていたのを聞いたはずですが、若いころにはなぜか自分にもいずれ降りかかってくることとはまったく思えず、聞き流すだけでした。

というわけで、加齢や老いについて自分の実感をここに書いたとしても、若い人の心には全然響かないであろうということは容易に想像がつくわけですが、せめてご同輩からの共感を得たいなと思って書いておきます。

白くなる体毛

年をとると頭髪は白髪になるか失われるかのどちらかだと思っていた時期が僕にもありました。うちの家系は白髪だからハゲは回避できそうで安心だな、とか。ところがそんな甘いものじゃなかった。両方起こるのです。極端な人つまり若くして禿げる人もいますが、白髪化したところでそれで終わりじゃなくて、白髪も徐々に失われていきます。

実はこのことを認識したのは自分の実体験ではなくて、亡父が70近くなって「だんだん禿げてきた」とこぼした時でした。父は白髪化が先行して、老境に入っても髪の毛はわりと残っていたほうだったのですが。考えてみれば、人体がどこかの時点で完成して以降は定常状態を保つなんてことがあるはずもない。常に変化していくわけです。そんな年齢になってもやっぱり禿げるのを気にするんだという驚きとともに、鮮明に記憶しています。

そして、白くなるのは頭髪だけではない。

昔読んだ新聞記事か何かで、老化の進行具合が一番よくわかるのは鼻毛の白さだというようなことが書いてありました。それを読んだのは30歳前後だったと思いますが、その時点で白い鼻毛が1本ぐらいあったのです。そうか俺はけっこう老化が進むの早いんだなと思いました。鼻毛はその後も順調に白くなっています。

その後、ヒゲも白い部分が増えてきました。おもしろいのは部位によって白い毛の割合がまったく違うことです。胸毛はほぼ全部白くなりましたが、腋毛はそれほどでもない。陰毛もまだ数えるほどです。すね毛は全然かな。

抜けていく体毛

上述の通り、頭髪は減っていきますが、他にも抜けていく毛があります。最近気になるのがまつげ。小さいころ、抜けたまつげが目に入って痛くなることはたまにあったのですが、今では目に入るのなんて日常茶飯事で、しかもまつげの長さ自体も短くなっているので痛くない。朝洗顔をした後に抜けたまつげが複数、洗面器に浮いてたりします。こんな調子で抜けていけばまつげが全滅する日も遠くないのでは、と思います。そんなに困らないけど。

あと、すね毛が薄くなってきました。特に足首に近い下の方のすね毛。僕はけっこう毛深い方で、第2次性徴の際にかなり濃くなってきて悩んだ末に脱毛剤を使ったりしたこともあるのですが、今さら薄くなるのかと裏切られた気持ちでいっぱいです。ただし、上の方つまり太股側に生えた毛はそれほど薄くなってないので、なんだかアンバランスな感じです。

逆に増える体毛

そして一筋縄でいかない人体の神秘。抜ける毛が多い中、今さら生えてくるというか濃くなる体毛もあります。

耳毛。

これが生える部位はどう説明すればいいのでしょうか。耳の穴を中心に考えて耳たぶと逆側、つまり顔の正面に向いた側の軟骨が突き出た部分です。若いころは産毛しか生えてなかったのに、黒々とした太い毛が時々生えてくるのです。昔の人では政治家の故三塚博氏がこの毛が剛毛で、友達と一緒になってバカにした覚えがありますが、自分が老いてしっぺ返しを食らうとは……。鏡で見てわかるときは毛抜きを使って抜きますが、鏡に映らない耳の穴側に生えていることもあるのが困りものです。理髪店で頼めば剃ってくれるのかな。

ほかに、腕なんかに生えている毛のうち突出して黒く長くなるものがあったり、足の指の背に生えている毛が濃くなった気がします。

尿が近くなる

体毛は現代ではほぼ見た目だけの問題ですが、生活の質にかかわるのが泌尿器の衰え。尾籠な話ですみません。前立腺肥大が進んでいるのでしょうから、健康診断で腫瘍マーカーには注意しなければいけないと思っています。

最初キレが悪くなったと感じたあたりから始まり、放出時の勢いの衰えと量の少なさが気になってきたのが40代だったと記憶しています。

そして、夜間に一度起きて放尿する日がこの冬はぐっと増えました。暖かくなってからそんな日は減っていますが。頻度が増えるの自体も困るのですが、尿意を感じてから我慢できる時間が短くなるというのが盲点でした。尿意を感じたらすみやかに放出できる体制を整える必要があるのです。外出先でトイレが見つからなかったら恐怖ですね。

そういえば前職時に、担当書籍の著者と電話で長い打ち合わせをすることがありました。ある時は2時間以上に及び、とうとう「先生、トイレ」という言葉を40数年ぶりに発したのを上司や同僚に聞かれてしまったのは今では懐かしい思い出です(本当はちゃんと大人らしい言葉遣いでしたよ)。先生は僕よりずいぶん年上なのに、平気だったんですね。個人差があるからなあ。

ともあれ、本格的に困るようになれば薬を処方してもらうこともできるそうなので、いずれは医者の世話になるでしょう。ただ、死ぬまでその薬が手放せなくなるというのはつらいですね。

初めは自虐の笑えるネタのつもりで書き始めましたが、だんだん暗い気持ちになってきたのでこの辺でやめときます。老いについては、歯のこととか、もっと大事なことがあるんですけど、まだまだ長くなってしまうので。

写真は本文と関係ありません。杉並区の銀杏並木