まだ8月に入ったばかりですが、今年の夏はこれまでに経験したことのないパターンでした。東京では、梅雨の時期に降水が少なく、6月下旬から7月初めにかけて9日連続猛暑日を記録するなど夏が早く到来したあと、梅雨が戻ってきたような時期があり、ここへ来てまた夏が本格化したとまとめられそうです。
この危険な暑さの中、気になっていたのがコーヒー豆の処理。
まだ涼しかった時期に買ってあった、焙煎済みでまだ挽いてない豆が少しだけ残っていて、暑くてお湯も沸かしたくないけど今さら冷凍するのもなあ、と思っていました。水出しコーヒーという手もあるか、とかつて考えたこともありましたが、当時ちょうどいい容器がなくてそれっきり試したこともなかったのです。
水出しコーヒーは思い立ってすぐできるものではないので、自分で作るには計画性が必要です。この行き当たりばったり人生の、趣味の時間にそんなものが。
しかし、今日ふと思いつきました。
あらこんなところにタンブラーが。玉ねぎ玉ねぎあったわね。
前に景品か何かでコールマンのタンブラーをもらったことがあり、勤め先に置きっぱなしで使ってなかったのを持ち帰っていたのでした。500mL入りです。たぶん容量もちょうどいい。タンブラーといっても、密閉性能の低い蓋付きの水筒みたいな、スタバとかに持参してマイボトルとして入れてもらって歩きながら飲むようなやつです。
ホットコーヒーを淹れるときと同じ分量、同じ細かさで豆を挽いて(どうすればいい塩梅になるのかわからないのでとりあえずふだんと設定を変えずに)、タンブラーにどばっと入れ、水道水を注いでから冷蔵庫に入れます。フレンチプレスの要領ですね。そして待つこと7時間。
飲む段になると、挽いた豆がタンブラーの底にたまっているので、漉して取る必要があります。最初金属のフィルターを使ったのですが目が細かすぎてうまくいかず、茶漉しを使いました。タンブラーからグラスに移すとき、静かにやれば漉す器具は使わなくてすむかもしれません。
ストレートで飲んでみると、まろやかながらしっかり奥行きが感じられる味になっていて、なかなかうまかった。子供は苦いと言っていたので、もう少し新鮮な豆を使えばよかったかも。
これで酷暑も乗り切れそうです。
とは言うものの、冒頭で書いたように残り物の豆なのであと1回分ぐらいしかありません。また買って水出しにするか、それとももう少し涼しくなるのを待って買うか、迷うところです。うう、もっと早く試してみればよかった……。