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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

初夏の食中酒に関する提案

最近はマラソンを見据えたトレーニングもやめてしまっていて、健康面で留意するのは食べることと飲むことだけ、という状態になってきました。そういえば、1年スキップした大腸内視鏡検査の日程をそろそろ固めないと。

この頃はビールを飲む機会が増えてきました。夏日も増えてきたし、サッポロがファミリーマートだけで販売する限定醸造のビアサプライズという商品が出たり、株主優待の特別醸造ビールがアサヒホールディングスから届いたり。

しかし、ビールにあまり合わない献立というのはやっぱりあると感じます。冬にも同じようなことを書きましたが、夏でも。結局、思い込みかもしれませんが、食事の中心たる米飯とビールはあまり相性がよくないんですよね。となると、どうしてもビールを飲むタイミングとご飯を口に入れるタイミングを分けることになります。そうするとペース配分が気になったりして、心おきなく楽しむことができない。

心おきなく食事を楽しめる食中酒は、和食に対しては夏でもやっぱり日本酒でしょう。

夏なら冷酒。と普通は考えるのでしょうが、若い頃につらい宴席でしこたま飲まされて死にかけた経験がトラウマになっていて、日本酒には苦手意識がありました。前にも書きましたが。あれは冷や酒だったなあ。なお、「冷酒(れいしゅ)」は冷蔵庫などで冷たい状態にした酒、「冷や」は常温の酒という違いがあります。そして冷酒にもいろいろあって、温度の高いものから順に「涼冷え」「花冷え」「雪冷え」と称するそうです。

そのトラウマを克服する方法を考えてみました。

現時点での結論は、炭酸水で割ること。日本酒ハイボールと呼ぶべきなんでしょうか。ただ、それだとうまそうな感じがしません。ネーミングには工夫の余地がありますね。今回試した方法を紹介します。

冷酒向きと称する銘柄でなくてもよく、むしろ米の味がしっかりしたものが適すると推測しています。酒と炭酸水をともに冷蔵庫で4時間以上冷やしておきます。そして、食事の際におもむろにグラスに酒1:炭酸水1より気持ち酒を多めに入れます。

今回は「一ノ蔵特別純米生酒ふゆみずたんぼ」という銘柄が伊勢丹新宿本店の日本酒コーナーでフィーチャーされていたのを買って試してみました。原料米にササニシキを用い、柔らかな口当たりと華やかな香りに特徴があるそうです。なお、「ふゆみずたんぼ」というのは冬季湛水水田つまり収穫が終わった冬の間も水を張った田圃のことで、農薬や化学肥料の使用を抑制できる農法で作られた米を使用しているわけです。

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一ノ蔵特別純米生酒

飲んでみると……あら! おいしい!

まあ別に意外な味ではありません。もちろん、ストレートで飲んだときよりも味は薄まるのですが、炭酸の刺激があるので薄い印象はそれほどありません。ストレートの冷酒は甘ったるく感じることが多いように思いますが、この炭酸割りだと酸味が強く出て、逆にキレを感じます。実に新鮮な飲み口です。

今回のやり方は雪冷え相当かな? 蒸留酒の水割りに比べて炭酸水の割合を低くするので、酒のほうもなるべく温度を下げておくと飲みやすいと思います。酒の銘柄や温度にはいろいろな組み合わせが考えられるので、もう少し試行錯誤してみたい。

居酒屋などでは日本酒を水で割ったり氷を入れたりするのをいやがるところもあると聞きますので、家飲みならではの飲み方だと言えるかもしれません。しかし、日本酒を楽しむ層を広げるための方法の一つではあると思うので、緊急事態宣言が明けたら、飲食店でもこういった飲み方を提案してくれたらなと思います。

ただ、健康維持の観点からは、摂取するアルコールの量は抑えるのが望ましいので、COVID-19の流行が去っても自分としては飲食店で飲む機会はそれほど増やさないと思います。

厚生労働省が推奨するアルコール摂取量の目安は、1日あたり20gです。ビールなら中瓶またはロング缶1本(500mL)、日本酒なら1合(180mL)ぐらいに相当します。居酒屋なら滞在時間30分足らずで達する量ですよね。そして2軒目以降に向かう余地なし。社交を優先するか、健康を優先するかの選択になるわけです。つらいなあ。

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