タイトルはマリリン・モンローの歌手としての代表曲の一つです。映画『スモーク』に出演したアシュレイ・ジャッドの台詞として登場した際に、この歌の節回しに乗せて発話されていたのが印象に残っています。薬物中毒の不良少女の役(少女という年齢ではなかったけどぴったりくる言い方が思いつかない)で、赤ちゃんをおろしたことを「そんなことどうだっていいでしょ」みたいな調子で言う場面でした。ファンとしては衝撃的な姿でした。
さて、さる10月31日をもって株式会社三省堂を退職しました。
「辞書の編集って〜」なんて記事を書いたのが2年足らず前。実はその少し前に辞書編集者として戦力外通告を受けてました。ちょっと抵抗したのですが、結局昨年4月には異動することになり、別の種類の出版物を担当しました。それから1年半、職場の同僚や上司には恵まれていたと思いますが、残り少ない職業人生を考えたときに情熱を持ってやり遂げたい仕事とは思えず、退職という結論を出しました。
吉祥寺のアンナミラーズが閉店したのと同じ2005年に入社して約16年半(道路陥没のニュースで思い出しただけで、この符合には特に意味はありません)。ここ数か月はその期間を振り返る機会が多く、失敗したことが次々に頭をよぎり、後悔の念にとらわれがちでした。もっと言うと、会社生活の後半で経験してきた数々を思い出すと腹の底にドス黒いものが湧き上がります。それでも、日本全国でもそんなにたくさんない辞書の編集という職業を経験できる最後のチャンスかもしれないと思って求人に応募して、その思いが叶い、長く続けてこられたのはありがたいことです。執筆者の先生方をはじめ、関係する皆様のおかげです。ここをご覧の方はそんなにいらっしゃらないと思いますが、感謝申し上げます。
今後については現在準備中です。近いうちにお知らせできればと思っています。iDeCoの手続きには注意しないと……。