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今度はコンテンツ翻訳ツールを使ってWikipedia日本語版に記事を新規作成

前回の反省を生かし、今度はコンテンツ翻訳ツールを使ってWikipedia英語版から翻訳する形で日本語版に記事を新規作成してみました。ベン・シドランのページです。

ja.wikipedia.org

このツールを使えば、既存の他言語版からの翻訳であることが自動的にメタデータとして含まれるので、出典が明記できないといったことを気に病む必要はありません。

なお、前回に課題として挙げた2つの項目は、Wikipedia:翻訳のガイドラインに解決策が明記されています。英語版からの翻訳を元に作成したものであることを明示するには、要約欄に元にしたページと版を明記します。「ダディ・ノスタルジー」のページはこの作業を行っていなかったため、削除要請を出しています。手元にテキストのコピーを残してあるので、無事に削除されたら再び同じ文面で作成する予定です。

さて、コンテンツ翻訳ツールを使う手順は簡単です。Wikipediaのアカウントにログインした状態でSpecial:ContentTranslationにアクセスします。すると、そこで翻訳ツールが有効化されます。これで、一つの画面の中で翻訳元の言語の記事を参照しながら翻訳先の言語の記事を作っていくことができます。

しかも、「+翻訳を作成」というボタンを押せば、機械翻訳で訳文の候補が現れるのです。非常に簡単です。とはいっても、そのまま公開しようとすれば、「あんた機械翻訳を{そのまま|90%そのまま|…}公開しようとしてるよ。それでいいの?(意訳)」という警告が出てくるのですが。

そうやって一通りの訳文を作るまではけっこう簡単なのですが、その先に進んで公開できるクオリティにもっていくまではわりと大変です。一晩ではやりきれなくて、翌日まで持ち越してしまいました。

翻訳元である英語版の記事にちょこちょこ不備があったのだと思います。

参考文献にウェブサイトを示す場合、(たぶん)情報の同一性を担保する意味合いで閲覧日まで明記することになっていますが、翻訳元にそれが記されていないとか、複数の箇所から単一の情報源を参照する場合、参照先の名前を定義しておけばいちいち全部に情報源を書く必要はない(というより書くべきではない)のですが、書いてあってエラーが出たり。

また、不備というのではなく、Wikipediaで使われているMediaWikiの記法に慣れておらず、HTMLとの関係を理解するのに時間がかかりました。

そして、CDなど音源を含めた刊行物の情報を示す際の作法にも戸惑った部分があります。学術論文では参照文献の示し方に一定の規則がありますが、和書(翻訳書を含む)と洋書では書名にイタリック体を使うか使わないかといった細かい違いもあり、洋書方式で記述すると和書なのに斜体が表示されるのは不細工に感じます。音源についてはオリジナル盤と日本盤を併記する書式が決まっているのかどうかよくわからず、自己流で書いてあります。

ベン・シドランの国内盤発売状況もウェブ検索では今ひとつつかめませんでした。70年代という遠い過去はもちろんのこと、90年代のGO JAZZ時代以降もまとまった資料がない印象です。

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手元にあるベン・シドランの著作

そして、具体的な記述内容としては、ベン・シドランのプロデュース業に関する記述が元記事にはかなり不足していると感じます。その部分は信頼できる情報源が見つかれば追々自分で加筆していければと思います。

Wikipediaの現代文化に関する記述は不必要に膨らみがちだと常々感じているのですが、いざ自分が作成してみると、あれも足りないこれも足りないと思ってしまいます。辞書や事典の執筆者はこんな感じなんでしょうね。これまではそれを切り刻むのが中心でしたが。