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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

今度はイタリアの医療ドラマ『DOC あすへのカルテ』が始まった

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』が終わってしまったと思ったら、同じNHK総合日曜深夜の枠で今度はイタリアの『DOC あすへのカルテ』が始まりました。第1回を録画して見ました。

これもなかなかおもしろい。以下、ややネタバレがありますのでこれから見る人はここで読むのをおやめください。

イタリアの連続ドラマなんて見るのはたぶん初めてです。出てくる人が男女問わずみんな濃い顔です。男性はスカパラの谷中氏をさらに濃くした顔立ちの人ばっかり。巻き毛の愛らしい子供も出てきます。

何より斬新だと思ったのは、主人公の男性が天才内科医だということです。かつてTwitterで、医療ドラマに出てくるのは天才外科医だけだよねーという投稿を見たことがあります。その理由は

主人公「これは○○か、いやここでこの数値が出ているから××か……」
患者「先生、私はどうなるんでしょうか……!」
主人公「お薬出しときますねー」

となってしまって劇的じゃないから、というものでした。

第1回の手に汗握る場面。調子が悪くて抗生剤の処方を期待して救急外来にやってきた、産休が明けて間もない女性患者。異変を感じ取った主人公が説得に成功して経口の心臓エコー検査を受けさせるが、検査の最中に患者が危険な状態に陥り……。

この緊迫した場面を見ていて先ほどの投稿を思い出しました。内科医が主人公でもちゃんと迫力のある医療ドラマが成立している!

しかしこの天才内科医、冒頭では「20日前まで」医長だったと明かされている。なぜ今は医長ではなくなって入院患者みたいな行動をしているのか……

と謎が少しずつ提示され少しずつ解決していきます。視聴者を引っ張る工夫がよくできている。

医療過誤の行方、病院内部の人間関係、主人公と家族の過去に何があったのか、といった興味の核心部分はまだ明らかになっていません。これから徐々に明かされていくのでしょう。しかも実話に基づくストーリーだそうですから目が離せません。この劇的な設定全部が実際にあったものをなぞっているわけではないとは思いますが。

ドラマの舞台はミラノだそうですが、初回は街の風景が映ったりはしていませんでした。海外への輸出も視野に入れるような、それなりの予算がつくドラマなら、その辺も盛り込んでほしいです。ないものねだりでしたかね。

ともあれ次回以降も楽しみです。

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