z is for zokkon

50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

標高差の謎

先輩ランナーの皆さんのブログは、月末にその月の走行距離などを記すのを慣例にしていることが多いようです。そのひそみにならって……と思いましたが、6月はなんと49.2kmでした。風邪を引いて走らない期間の長かった1月に36.8kmでしたから、それに次ぐ短さ。

市民マラソンは今年後半でもまだ開催されない大会も多いようですが、ふだん参考にしているブロガーランナーは着々と走力を向上させているようで、この6月も百キロ単位で走り込んでいる人を複数見かけました。すごい!

かくいう自分も、「すべてのアクティビティ」を見てみると今月は183.5kmとまあまあの距離が表示されます。通勤で自転車を使ったときの数字がまるまる計上されているからですが。ランニングとサイクリングとスイミングの距離を単純に足し上げて何の意味があるのかわかりませんね。

で、今月の記録を見ていてちょっと不思議なことに気づきました。サイクリングのときの獲得標高差についてです。

以前も書いたように、自宅は区部でも西の方、勤め先は都心部にありますから、行きは下り基調、帰りは上り基調になります。地下鉄の出入り口に表示されている海抜の数字を見ると、自宅の最寄り駅が39.9mに対し、職場近くの駅は4.5mです。それだけの高低差があるわけです。ところが、ある日の走行記録を見ると、行きの累積上昇高度407mに対し累積下降高度は468mで下降の方が大きい数字になっているのはわかるのですが、帰りも累積上昇高度322mに対し累積下降高度401mでやはり下降の方が大きいのです。行きと帰りでほぼ同じルートだし、坂の上り下りがあっても、トータルすれば帰りは上昇高度の方が大きくなるのが自然じゃないかと思うのですが……。この日だけじゃなくて、わりといつもそうみたい。帰りで上昇高度の方が大きくなっていた日もありましたが。

同じコースを走っても日によって累積高度の記録はずいぶん違う数値になるので、そんなに信頼のできる数字ではないようにも思いますが、なんか不思議です。

f:id:zokkon:20200522172951j:plain

海抜4.5m

 

オンラインマラソン

オホーツク網走マラソンが今年は現地開催をあきらめ、スマホアプリを使ってオンラインで開催されることになったのを今日知りました。

「オホーツク網走マラソン2020 on the web by TATTA RUN」という名称だそうです。

www.abashiri-marathon.jp

名古屋ウィメンズマラソンのときにオンラインマラソンなるものの存在を初めて認知しましたが、そのときに感じた違和感はまだ消えていません。

でも、2週間のうちに細切れでもいいけどとにかく合計42.195km走れば(スマホアプリに記録すれば)完走したことになって記念品までもらえるという仕組みには心がちょっと動きます。14kmずつ3回走ればいいわけですから、そんなに無理なく完走できるでしょう。

ただ、もともと今年はどの大会にも出ない予定だったし、現地のコースを一度も体験したことがないのにオンラインで走ったつもりになるのもやっぱり変な気がするので、エントリーはやっぱり遠慮します。

出場したことのある大会がオンライン開催になったとして、どれに出たいか考えてみました。

館山若潮ラソン掛川新茶マラソン、横浜マラソン、どれももう1回出て記録を伸ばせるなら伸ばしたい大会です。館山と掛川は長い坂、急な坂に特徴があるので、オンラインなら「獲得標高差」という要素を必須にしたいところです。そうはいってもふだん走っているコースであの坂を擬似的にでも再現するのは難しいのですが……。横浜の高速道路の開放感も再現不能です。

そう思うと、現地に行って実地に体験すること、そして同じ空気を多くの人と共有することがいかに貴重だったかを実感します。早く取り戻したいものですが、それにはウイルスが世代を経て弱毒化するのを待つしかないのかもしれません。

f:id:zokkon:20200628164146j:plain

人が戻ってきた運動公園

 

川端裕人『エピデミック』を読んだ

新興ウイルス感染症の流行をテーマにした小説『エピデミック』を読みました。

読んだのは2009年12月発行の角川文庫版を底本とする電子書籍版です。つまり、今般のCOVID-19が発生するはるか以前に書かれたものです。しかし、書かれている内容は今日の状況を驚くほど予見したものになっています。これが出た当初に読んでも、知らない事柄が多くてすんなり頭に入ってこなかったかもしれませんが、「実効再生産数」をはじめとする疫学の概念への理解が広まった今ならさほど労せず理解できる人は多いと思います。僕もそうでした。

房総半島の先端部、館山市とその周辺を思わせる土地(作中では頭文字や架空の地名が使われています)で、重症のインフルエンザに似た症状を呈する伝染病が発生したことから物語が始まります。

そこに登場する地元の住民の名前は、僕にはなじみのあるものが多く登場していました。「吾川」「窪川」は高知県の地名からとったものでしょう。流行が最初に発生した土地の「崎浜」も、字は違いますがやはり高知県室戸市に「佐喜浜」という地名があります。そして主要登場人物の「島袋」は沖縄の苗字。この辺でピンときました。この物語はおそらく黒潮に関係があると。このほか、和歌山にある「那智」という地名も登場します。

そして、一見本筋と関係がなさそうな小ネタを発見。思わずTwitterに書き込みました。

ロリポップソニック」というのは、フリッパーズギターの前身バンドの名前で、「コーヒーミルクゼリー」はフリッパーズギターのメジャーデビュー盤 Three Cheers for Our Side に収録の Coffeemilk Crazy という曲を踏まえたものなんですね。

このツイートが作者の川端さんご本人に捕捉されて、「そこに反応してくれた人は、初めてかもしれない!」というお言葉をいただきました。

ここでまたピンときました。フリッパーズといえばイルカ。このウイルスは、クジラ・イルカ類に関係があると。黒潮に縁のある沖縄、高知、和歌山、千葉といった土地はクジラに縁のある土地でもあります。

ウイルス伝染病は、特に疫学や臨床の観点では、その発生源を突き止めるということよりも広がりをいかに防ぐかが大事なのですが、物語においては発生源をめぐる謎解きも読者の興味の面から大切だと思います。本作では、カルト宗教によるバイオテロの可能性もからんで謎も重層的になっていて、ぐいぐい引っ張られます。

で、僕の推理が当たっていたかどうかは、未読の方のためにここでは明かさないことにしますが、ある意味では未解決のまま余韻を残した終わり方といえるかもしれません。

ウイルス感染症を主題にしても、推理小説のように謎を中心としてドライブしていく小説というのは成立するんだなあ。非常におもしろく読みました。

ユニクロは毎シーズン進化している

進化というか進歩というか。製品の話です。

今日発表されたエアリズムマスク(6/19発売予定)にも期待するところ大ですが、今回はその話題ではありません。

www.uniqlo.com

去年もこの時期に現物を見ずにオンラインストアで買い物していました。「感動パンツ」というやつで、とある工場の自衛消防隊の制服を思い起こさせるゴワゴワした感触が頂けなかったなあ。

なぜか今年も同じ時期にオンラインストアで買い物をしてしまう怪……。

種明かしをすると、誕生月なのでクーポンがもらえるというれっきとした理由があるのですが。

でも、一度懲りたはずの感動パンツにまた手を出してしまいました。

先日届いたので穿いてみたら、あらびっくり、きわめてなめらかな穿き心地じゃありませんか。前回は濃紺の無地のウールライク、今回はグレーの細かい千鳥格子のコットンライクという違いはあるので、そのことも関係しているのかもしれませんが、同じ名前の商品でここまで違うのかと今回は正真正銘の感動を覚えました。これで2990円ですよ奥様。

www.uniqlo.com

子供のものも買ったので送料無料になる代金は上回っていて、他のアイテムを購入する必要はなかったのですが、気になるものがありました。

バスキアのTシャツ。

3年ぐらい前にもユニクロバスキアTシャツを買っていて、それも気に入っているのですが、今回もラインアップを見るといいのがあったのでまた購入しました。

着てみると期待通りいい感じです。ユニクロTでは以前ブルーノートのレコードジャケットのシリーズから複数枚を買ったとき、ものによっては薄いペラペラの生地でがっかりしたことがあって心配していました。最近はしっかりした厚みのある生地に回帰しているメーカーが増えているようで、これもそうでした。うれしい!

f:id:zokkon:20200615183952j:plain

有名な作品をTシャツ化

 

公共の温水プール営業状況(東京23区)

関東も梅雨入りして、トレーニングの手段として水泳が恋しくなってきました。そこで、東京アラートもなぜか解除されたことだし、貧乏人の強い味方である公共の温水プールの営業再開はどうなっているか調べてみました。主眼は個人利用の可否です。営業を再開するところでも利用にあたっての制限がありうるので、詳しい正確な情報はリンク先やそれぞれの区のサイトにてご確認ください。

(7月2日に再開情報更新)

zokkon.hatenablog.com

千代田区
中央区
港区
新宿区
文京区
台東区
墨田区
江東区
品川区
目黒区
大田区
世田谷区
渋谷区
中野区
杉並区
豊島区
北区
荒川区
板橋区
練馬区
足立区
葛飾
江戸川区

いかがでしたか? 感染再拡大につながらないよう、気をつけて利用したいですね。チャオ!

心拍数は運動強度に反比例するんじゃないのか

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発せられた4月以来、日常の運動は頻度を上げた代わりに強度を下げました。頻度が上がったのは、在宅勤務が基本となり朝の自由時間が増え、出社日も自転車で通勤しているためです。強度を下げたのは、ジョギングを子供と一緒にするようになったからです。1回あたり3km少々、平均速度も時速7kmに達しないくらいのまさに「にこにこペース」のジョグです。

緊急事態宣言が解除になって、出社日数は今のところあまり変化はありません。ただし子供の休校が明けたので、朝食前に一緒に走れる日は減りました。

それで久しぶりに一人で走ったのですが、興味深い現象を発見しました。

タイトルにしたように、心拍数に関することです。

以前から、人と比べて心拍数が高すぎるんじゃないかと思っていました。田中宏暁『ランニングする前に読む本』によると、自分に合った「にこにこペース」ジョギングは、心拍数[138−年齢÷2]が目安になります。自分の場合は110ぐらいです。しかし、一人で5kmぐらいを時速9km前後で走ると、160ぐらい、時には170前後にまで達してしまいます。ペースが速すぎるのかなと思っていました。

ところが、子供と一緒にゆっくり走ったときの記録を見ても、平均心拍数が150bpmを超えている日がほとんどです。たまに110ぐらいという日があっても実は測定できていない時間帯が大部分を占めていたり。明らかに運動強度は下がっているのに、心拍数は下がりません。子供がちゃんと後をついてきているかどうか心配するからでしょうか。

それが、直近のソロランでは136bpmでした。全部の時間帯でちゃんと測れての数字です。思い当たる要因はありません。遠方への日帰り出張の後で立ちくらみに悩まされたりして、体調自体はそんなによくないのに。

心肺機能が向上する要素があるとも思えませんが、なぜこうなったのか不思議です。次回もこの数字が維持できるのか、興味津々です。

以上、特に考察や結論はありません。あしからず。

f:id:zokkon:20200607074435j:plain

やっと走路が再公開された

水の中でもソーシャルディスタンシング?

東京都は今日6月1日からCOVID-19対策の規制緩和のステップ2に移行しました。ずいぶん前から政府が緩和するぞ緩和するぞとアナウンスしてきて、新規感染確認者が再び増加して2桁になったり解除水準を上回る地域(神奈川県とか)があっても、特に科学的根拠も示さずに予定の行動をとったわけで、よほど破滅的な事態に陥らない限りこのまま経済の再開に進むでしょう。

そういう政策の進め方には大いに疑問を持ちますが、方向性としてはそれでいいのではないかという期待があります。

小売、外食、娯楽といった業種によって自分が精神的にも財政的にも支えられてきた部分がいかに大きかったか、再認識しました。それらの事業にとっての耐性の限界は近づく一方ですから、持続可能性を上向かせる方向に転じなければならない時期というのは必ず来ます。またブレーキを踏むことになるかもしれませんが、再スタートは必要だと思います。

スポーツジムもステップ2のタイミングで再開できます。今はどこにも所属していなくて公共のプールがまた開くのを心待ちにしているのですが、僕の生活圏内では中野区のスポーツ施設が来週月曜日から再開するようです。1レーン5名限定で。ということは、泳ぐ人同士の間隔も一定以上を保つように求められるのでしょう。遅い者にはかなりのプレッシャーになりそうです。そもそも水の中で他人との距離を保つことがウイルス対策としてどれだけ意味のあることなのか疑問ですが、それで安心できる人が増えるならいいことなのでしょう。

以前よりも緩いペースでのジョギングと通勤での自転車使用でなんとか運動量を保ってきましたが、やっぱり負荷が軽すぎるおそれは否めません。夏場に水泳を組み込めるようになればうれしいです。杉並区も早く方針を定めてくれないかな。(6月1日追記:杉並区のプールは15日または16日に再開予定)

f:id:zokkon:20200531072353j:plain

梅雨入りも近い