z is for zokkon

50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

2003-01-01から1年間の記事一覧

おしゃれとクール

ぼくの小さい頃は,「おしゃれ」という語は純粋な誉め言葉じゃなくて,そう言われたらどこか気恥ずかしさを覚えるような言葉だったと思う。それがふつうの誉め言葉になったのは80年代後半以降だという感覚がある。たぶん,それ以前は,「おしゃれ」をするの…

電子書籍配信

日経BP社のプレスリリース http://www.nikkeibp.co.jp/information/newsrelease/newsrelease20031009.html 『ブック革命』という本を,書店発売に先駆けて電子書籍版を1章ずつ配信するとのこと。配信元の NTT DoCoMo (M-stage book) による詳細説明はここ。h…

英語の歌詞

ピーター・バラカン『ロックの英詞を読む(Rock Between The Lines)』ISBN:4797670908(集英社) 英語のポップソングの歌詞を解説したもの。詞の和訳も載せているが,邦盤のブックレットに掲載されているものとは無関係に,著者が独自につけている。アルク…

GENIO e550DT

東芝の GENIO e550DT http://genio-e.com/pda/products/dt_index.htm には『ジーニアス英和辞典(第3版)』と同『和英辞典』,『広辞苑』が標準搭載されるらしい。中身は「ロゴヴィスタのシステム電子辞典 POCKET シリーズ」http://www.logovista.co.jp/jite…

出版社のサイト

http://d.hatena.ne.jp/solar/20031008#1065572650 出版社のウェブが軒並み面白くない という問題について。 「新文化」9月18日号の下村昭夫氏によると, 現在,4400社程度存在する出版社のうち,ホームページを開設しているのは,2000社程度とみられる。 一…

Oxford Phrasebuilder Genie

OALD (Oxford Advanced Learner's Dictionary) の CD-ROM には,Genie という,小さなウィンドウで表示される独自の検索ソフトウェアを用いたものと,もっと標準的なインターフェイスの検索ソフトを用いたもの(CD-ROM版という言い方なのかな)がある。Genie…

パブ・ロックのおかげです

『パブ・ロック革命』(ISBN:4401616944)をようやく入手。予想以上に充実したというか,2段組で本文(索引や資料編・あとがきを除く部分)301ページ。この中に,パブ・ロックの立役者や裏方たちをはじめとする固有名詞がずらずらと出てくるわけだ。よっぽど…

プレイボーイ11月号

巻頭特集は「ニューヨーク中毒になる」。スラッシュドットでのペントハウス倒産に関するストーリー http://slashdot.jp/articles/03/08/15/078206.shtml に,プレイボーイは実は数少なくなった左翼雑誌だというコメントがついていたが,チョムスキーも登場さ…

弱い絆

玄田有史 http://i-cis.com/cocokiti/sub79.htm の『仕事のなかの曖昧な不安』(ISBN:4120032175)で「弱い紐帯を大事にしよう」みたいなフレーズが印象に残ったが,それには出典があるということを今日知った。というか,たぶん註に記載されていたのをその…

アンテナ除けの残骸

別に困ってるわけじゃないけど,しゃれでアンテナ除けつけてみました。 なんか歌舞伎町アンダーグラウンドで検索してここに来る人がいるようなので,ひとこと。記事は http://d.hatena.ne.jp/zokkon/20030916#p2 にあります。そこには「著者が口封じのために…

ビートルズ

圏外からのひとこと http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20030926#p04 経由,Hysteric Programmer 日記 http://sgtpepper.net/hyspro/diary/?date=20030919#p02 でビートルズの Get Back 発売の報。タイムリーというか,ロッキング・オンの雑誌 SIGHT がビ…

新語・語形成

id:solar:20030920 で "riskful" という語が気になったので調べてみた。Google で約26,300件ヒットするから,新語や造語というわけでもないようだ。大辞典では,『リーダーズ』には初版から載っている。OneLook http://www.onelook.com/?w=riskful には (Thi…

セイコーの新しい電子辞書

本日付のプレスリリース http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=752 で明らかになった SII の新しい電子辞書 SR-T7000 はすごい。英語系の大辞典『ジーニアス大英和』『リーダーズ+プラス』の両方が収録されたのはほかにもあるが(シャー…

英英和辞典

辞書には大きく分けて2言語辞書(bilingual dictionaries)と1言語辞書(monolingual dictionaries)がある。日本での英語の辞書についていえば,前者が英和辞典で後者は英英辞典。英和辞典は日本語に頼ってしまうという欠点があり,頭を英語の回路に慣らす…

ユリイカ2003年9月号「ブックデザイン批判」

こういう特集って近年はやっていなかったようだけど,実は詩人の吉岡実が筑摩書房勤務の装丁もする編集者で,「詩と批評」の雑誌とブックデザインとのつながりは十分あるのだった。73年には栃折久美子さんが登場して吉岡の装丁について語ったこともあるらし…

洋楽の歌詞と語学学習

『泉山真奈美の訳詞講座』(ISBN:4887243464)DHC刊。 訳詞家/翻訳業に携わる人, 目指している人に 役立つ情報が隅から隅まで ギッシリ詰まった 超ヘヴィー級の語学書が誕生!! という帯の文句に激しく惹かれるものがあり(とくに最後の行),店頭で見かけ…

クリトリスの絵本!

excite の「ニュースな本棚」は毎週木曜日更新で楽しみにしている。今週は矢部智子さんの担当。http://media.excite.co.jp/daily/thursday/030918/ 妄想をふくらませる男性諸氏のために、「女の子のセックス本」事情をレポートしてまいりました! レディース…

大学英語教育学会賞

NHK『100語でスタート!英会話』でおなじみ,明海大学の投野由紀夫先生 http://leo.meikai.ac.jp/~tono/ に大学英語教育学会賞(JACET学術賞?)が授与された。"Research on Dictionary Use in the Context of Foreign Language Learning" (Niemeyer, 2001) …

電子書籍

電子書籍コンソーシアムの特別顧問を務める西岡郁夫氏(モバイル・インターネットキャピタル社長)が,ビットマップ方式で電子書籍を提供することの利点を説いている。http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_nishioka47 たとえば、インターネット…

なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか

優秀な連中ばかりが集まってできあがる組織というのは、つぼにはまると実に魅力的な輝きを発散する一方、案外もろく自壊することも多い。その差はどこに起因するのか。 と梅田望夫さんが書いた記事「誰がアップルコンピュータを殺したのか」http://blog.cnet…

歌舞伎町アンダーグラウンド

殺されたフリーライター(カメラマン)の染谷悟氏の著作『歌舞伎町アンダーグラウンド』(ISBN:4584159653)を買った。田舎の本屋の平台に,棚差しと同じように背表紙を向けた形で置かれていたので目立たなかったのだろう,1冊だけ残っていた。アマゾンでも…

モルヒネ消費量

web

先進9カ国のモルヒネ消費量(1日あたり,単位は g/100万人)を比較したグラフをいろんなところで見かけるけど,その出典である国際麻薬統制委員会 http://www.incb.org/ のデータをどうしても見つけることができない。ウェブに上がっている annual report で…

ローマ字についてのアホな論説への反論

ちょっと前の日記 id:zokkon:20030909 で書いたこととほとんど同趣旨の投書が,今日の朝日新聞「声」欄に載っていた。 大学講師木村護郎さん(神奈川県藤沢市 29歳)の「訓令式の方が国際性を養う」。 どの言語もその音に合せた読み方をしている。 例えば ja…

アホちゃうか

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20060896,00.htm 本に検索機能はない。だから、ΣBookにも検索機能はつかない 紙の本と同じ機能しかないものを,わざわざ電子機器で読みたいなんて欲求を持っている人がどこにいるだろうか。単に今は…

ローマ字

ちょっと古い話だが,日曜日ぐらいの朝日新聞の投書欄の脇に一般人の投稿(?)による論説を載せるところがあって,そこで公立中学校の英語教師なる人物が「小学校で教えるローマ字は訓令式だが,それは意味がないのでヘボン式にせよ。ヘボン式のほうがグロ…

『変化する英語』

『変化する英語』ISBN:4894761882(中尾俊夫,ひつじ書房)文法とか語彙とか発音とか,英語はいろいろ変化している。その実態を,現代の大衆文学における実例や各種資料とともに広範な項目にわたって挙げていった本。これからの変化の方向性についても,最終…

混乱する訳語

翻訳するときの鉄則の1つに,専門用語に限らず定訳があるものは定訳を用いる,というのがあると思うのだが,定訳が定まっていなかったり,誤訳としか思えない定訳というのもあったりする。誤訳の例としては,post-impressionism に対する「後期印象派〔後期…

学習用英和辞典

小学館の『ワードパル英和辞典』なかなかいい。『ジーニアス』のレキシカル・フレーズみたいのがけっこう載ってる。 tell の項に Do tell. へーっ,あっそう(あまり気のない相づち,「ぜひ話しなさい」の反語表現) なんてのがあって,勉強になった。巻末に…

学習英和辞典

イギリス系の英英辞典では,辞書の使い方をユーザーに覚えてもらうためのワークブックを関連商品として提供することがよくある。英和辞典では同じような仕掛けをしているところはない(と断言していいのかな?)。大修館書店の『ジーニアス英和辞典』は,同…

hope の後ろの節

know の目的語になる節のように,名詞節が未来のことを表す場合には未来を表す助動詞(相当表現)を用いる。この点で,未来のことを表す場合にも現在形を用いるのが基本である時・条件を表す副詞節とは異なる。 しかし例外もあって,hope の目的語になる名詞…