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50代男性が健康と幸福を追求する日常をつづります

老後の心配、認知症とか年金とか

先行きが不安になるニュースが目立つ今日この頃です。

認知症が予防できるかどうかはさだかでない

認知症が予防できるかのような思いこみにつながる数値目標を政府が引っ込めようとしているというニュース。

www.nikkei.com

NHKテレビでもちょっと前から短い番宣みたいな枠で認知症を防ぐために運動しましょうみたいな啓発活動をやっていますが、あれは科学的根拠に基づいた情報じゃなかったんでしょうか。

自分の場合、親族の傾向からみて長生きすれば認知症になる確率はかなり高いと思うのですが、継続的に一定レベル以上の運動に取り組んでいればそれは防げるのではないかという淡い期待を抱いていました。その期待がかなえられるかどうか不明確となれば、なるべく早くくたばる方向で努力していくほうがいいですね。

年金では老後資金がまかなえない

炎上といってもいい騒ぎになっている、年金だけでは老後資金が2000万円不足するという金融庁の資料が公開されたニュース。

誠意のなさそうな金融商品の売り手はもっと大きな金額を出して煽っていたので、そんな驚くような話でもないとは思うのですが、年金資金の運用で損失が何兆円とかいうニュースも記憶に新しいし、年金に関しては庶民の間に不信感というか疑心暗鬼がベースにあるんですよね。

日本が30年間ずっと不況に沈んでいたのも、企業も家計も将来への不安からお金があれば貯蓄に回してしまう傾向があるのが大きな原因だったはずです。国が今さら危機感を煽ってどうするつもりなんですかね。

アルツハイマーの薬

ワシントンポストに今日「ファイザーアルツハイマー病に効くかもしれない薬に関する情報の公開を渋った理由」という内容の記事が出ていました。

www.washingtonpost.com

関節リウマチの治療薬エンブレルが初期のアルツハイマーに効く可能性があるという報告があり、発売元ファイザーの研究部門やアカデミズム方面からは更なる研究を要望する声があったのですが、同社は経営判断として研究を進めないことにしたのです。

エンブレルは特許が切れる時期が近づいており、切れたらジェネリック製薬企業との競争により利益を上げることが難しくなります。同じ薬が別の病気に対して効くことが明らかになったとしても、新しく特許を取る(あるいは更新する)のを認められる可能性は現行制度では低いというのもあります。

創薬は近年ますます多額の資金を必要とするようになっていて、研究開発にゴーサインを出すかどうかの判断にも慎重さが求められるというのは理解できるのですが、既存の薬の新しい薬効を調べるのにそんなにお金かかるのかなあ、そこまで及び腰になる必要あるのかなあ、というのが素人の考えです。ファイザーの経営幹部が主張するように、成功する可能性は高くないのかもしれませんが。でも、製薬企業の利益のために、人類の大きな利益が損なわれるかもしれないとすると残念どころではないと思いますが……。