昨日に引き続き泣いてばかりですが、この場合は本当に泣いたわけではありません。
会社を興して以来、Mac miniにEIZOのモニターで仕事をしているのですが、Windowsマシンが必要な状況もたまにあり、ノートパソコンを買おうと思い立ちました。
コストを抑えるため、整備済み品で。Amazonで「正常に機能し新品同様に見えるよう、検査、テスト、クリーニング済みです」と銘打たれています。製品ライフサイクルも延びるから地球環境にも優しい。アップル製品でも整備済みのMacBook Proを買って長年使っていますし、ほかのメーカーでも同様に問題ないだろうと考え、レノボのThinkPad X1 carbonを選びました。一ケタ万円。
翌日には届いて、その次の日に開封。キーボードの中央部にあるポインティングデバイスというか赤いポチが新品同様と呼ぶには妙にすり減っているとは思いましたが、それ以外の見た目はたしかに新品同様でした。
ところが、firefoxブラウザやzoomクライアントなど必要なソフトウェアを入れたりしてしばらく触っていると、気管支あたりというか喉の奥のほうで痰がたまってくる感触がありました。たばこの煙を吸い込んだ際によく起きる現象です。そういえば、あまり心地よくない香料のような臭いもしています。
おそらく、このマシンは喫煙者がそれなりの期間使ってきたものを整備し直して見た目はきれいに仕上げたものだろうと判断し、少し外に出して有害物質が消えるか様子を見ようと思いました。
というわけでカバーを開けたままベランダに放置しておいたのですが、家人が「風でひっくり返ったりしたら困るし埃が入るかもしれない」と主張するので、それもそうだと思い、乾燥剤を入れたビニール袋に入れてみました。それでは化学物質が拡散することは期待できないだろうと思いましたが、とりあえず数時間置いてみました。もう一度開けてみると、やはりいやな感じの臭いは消えず、返品することにしました。
整備済み品というのは店頭でのディスプレイ用に使ったり誤発注で返品されたりして中古扱いになってしまったものが主かと思っていましたが、使い込まれた中古品も特に排除していないのですね。業者によるのかもしれません。
返品の際は返品用の文書を出力し、着払いでAmazonに送ればいいので手続きは簡単だし費用はかからないので金銭的ダメージはありません。しかし、必要はまったく充足されなかったわけなので、ベンダー選びからやり直しです。そこは痛い。
それにしても、喫煙者には想像しづらいかもしれませんが、たばこの影響は後々まで残るものですね。三次喫煙(残留受動喫煙、サードハンド・スモーク)と呼ばれ、厚生労働省でも情報提供がなされています。そこでは「健康影響についてもまだ明らかではありません」なんて書かれていますが、喘息の既往症がある身の実感からすると、明らかに悪影響があります。早く研究を進めてほしいです。メルカリなんかで喫煙者か否かを明記することが推奨されると聞いたことがありますが、それはこういうわけです。気持ちはよくわかります。