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桜と雨

東京のソメイヨシノの開花日は3月26日、満開日は4月3日というのが1981年から2010年までの平均値に基づく平年値です(出典:理科年表2021)。今年は3月14日に開花、3月22日に満開を迎えました。平年よりずいぶん早いことがわかります。

かつて自分が中学校に上がったとき、入学式で新入生代表が読んだ宣誓文の冒頭に「満開だった桜も葉桜となり」みたいなフレーズが含まれていたことを思い出します。南国高知でも4月上旬にはまだ桜が散りきってはいなかったのです。そういえば、同級生に言われて思い出しましたが、自分の高校の卒業式では答辞が「桜花匂う4月」で始まる格調高い文章でした。答辞を読んだ同級生は若くして亡くなってしまいましたが……。

今年は開花自体も早かったし、東京では花が咲いた後で本格的な雨が降りましたから、4月を迎える前に散ってしまうかもしれません。

近所の小学校では24日に卒業式。この日の午前中は好天に恵まれて、関係者にとっては幸いだったと思います。これからは桜の思い出が入学式ではなく卒業式に結びついていくのでしょう。

その週末の日曜日には町内会が公園で花見会を予定していました。桜の開花スケジュールを見て日程を決めたわけではなかったのかもしれませんが、満開直後の週末になり、ドンピシャのタイミングかと思いました。

しかし本降りの雨。

発注していた弁当を近くの神社で配るだけになってしまい、何年ぶりかの花見と楽しみにしていた人には残念な結果に終わりました。

とはいえ、期待したようにはならないのは世の常。年によって行事や出来事の関係が変化するのを楽しめる状況というのは、恵まれているのでしょう。

公園の桜、雨の翌日